スーツのお手入れ/撮影/三佐和隆士

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スーツやセーターなどの頻繁に洗えない衣類のお手入れ、悩んだことはありませんか? 汚れだけでなく、風邪やインフルエンザなどの菌やウイルスも気になり始める今こそ、きちんとケアをしたいものです。ということで、簡単にできる正しいお手入れ方法を、KARADA内科クリニック渋谷・院長の田中雅之先生と、All About「家事」ガイドの毎田祥子さんに教えていただきました!

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■【セーターのお手入れ】

ハンガーに掛けて湿気を飛ばす

「汚れがついていなくても、着用後のセーターは汗に注意。ニオイの原因にもなるので、ハンガーなどに掛けて、湿気を飛ばすのがベストです。形崩れしないよう半分に折り畳んでから、袖も一緒にハンガーの底辺部分に掛けるのがポイント。クローゼットの外で保管しましょう」(毎田さん)

ハンガーにタオルを巻いておくとセーターが伸びにくい。

■【制服やスーツのお手入れ】

汚れがつきやすい衿、袖をタオルで拭く

衿と袖の汚れに注意が必要です。「衣類ブラシを使ってもいいですし、乾いたタオルでもOK。その場合は、糸くずがついても目立たないように、同系色のタオルを使うといいでしょう。衣類スチーマーならシワを伸ばしながら、ニオイ、菌・ウイルスの除去もできますよ」(毎田さん)

ニオイを取りたいときは、内側からスチームを当てると◎

■【つばのついた帽子のお手入れ】

アルコール除菌シートで拭く

内側の汗や皮脂汚れはもちろん、よく触るつばには手あかのほか、菌・ウイルスがついていることもあります。「ホコリは衣類ブラシ、皮脂汚れは乾いたタオルで拭き、菌が気になるつば部分はアルコール除菌シートで拭くと◎。洗濯をする場合は、乾かすときにつばを上にし、中にタオルを詰めておくと、形崩れを防げます」(毎田さん)

【菌&ウイルス対策アドバイス!】

人の多い場所に行ったときの衣類は、極力洗濯を

「菌やウイルスは、くしゃみや会話などによって衣類へ付着します。そのため、人混みにどのくらい滞在したのかで付着量も異なります。この衣類についた菌やウイルスを除去するには、界面活性剤の入った洗剤で洗うのが効果的です」(田中先生)

※素材によっては形崩れする場合があるので、買う前には必ず洗濯表示をチェックしましょう!

※ 界面活性剤入りの洗剤は、手指の消毒には使用できません。

*  *  *

セーターやスーツはなかなか洗えないものですが、着ているうちに確実に衿や袖は汚れてきます。制服など、代わりがなくて毎日着るものはとくに要注意。こまめに汚れを落としましょう。帽子など型崩れが気になるものは、できる範囲で清潔を保つ工夫をすることが大切です。

撮影/三佐和隆士 編集協力/鈴出智里

【レタスクラブ編集部】