私は「都合のいい女」? 曖昧な関係に終止符を打った26歳女子の体験エピソード

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 付き合っているのかわからないまま、男性と会い続けている。そんな女性は少なくないのかもしれません。この記事の主人公もまた、なんとなく始まった関係に悩んでいた26歳の女性です。彼女が好きな人との曖昧な関係をはっきりさせ、幸せをつかんだ秘訣とは?

■“曖昧な関係”の始まり
 「今日行っていい?」のLINE。「OK」のスタンプを送ってから、何度目かの深いため息をついた。

――私たちってどういう関係?

 聞きたいけど聞けなくて、ずっとモヤモヤしている。

 週に1〜2回、家に来て一晩過ごすのに、会社ではただの先輩と後輩のまま。これは世に言うセフレってやつなのだろうか?


 先輩のキムラさんと“そういう”関係になったのは、去年の年末だ。

 仕事納めのプチ忘年会。職場の人と4人で飲んでいたら、2個下の女子イシイさんがベロベロに酔ってしまった。

 同じ方向のヤマダくんがタクシーで送ることになり、キムラさんと私が取り残されて。

 「終電まで時間あるから、もう一杯どう?」の一言で、開いていた居酒屋に滑り込んだ。

 店を出た後も飲み足りず、缶ビールやチューハイを買って近所の公園でもう一度乾杯。そこまでは記憶がある。

 気づいたら自分の部屋のベッドの上にいた。で、隣りにはキムラさんが……。

■定期的に家に来る理由は?
 それ以来、彼はちょいちょい泊まりに来るようになった。

 来るのは決まって仕事帰り。その日の気分でビールやワイン、アイスなどを持参する。

 シャワーを浴びて部屋着に着替え、私が作ったご飯を食べているキムラさんを見ると不思議な気持ちになる。

 この人は、どんなつもりでここにいるんだろう?
 


 定期的に泊まりに来て、ソファに並んで映画を見たり、ビール片手にバカ話をしたり。来ない日もLINEはマメにくれる。

 正直、付き合ってるんじゃないか、と思いたくなってしまう。

 でも彼は会社ではそんなこと、おくびにも出さない。家に来るだけで外でデートしたこともない。

 そして、何より「付き合って」や「好き」という言葉を言われていないのだ。

 実家住まいのキムラさんは、通勤に1時間以上かかるらしく「ここからだと近くて楽」と笑っていた。

 会社に近いから泊まるの? 近くて便利ってコンビニ感覚!?

もしかして私は「都合のいい女」?
 「付き合ってるかわからない」「付き合う前 体の関係」「告白されてない」

 不安すぎて、時間があるとスマホでいろいろ検索してしまう。

 コラムや悩み相談を見ていたら、あちこちに同じ言葉が書かれていることに気づいた。

 ……「都合のいい女」

 要は男性が、自分の都合のいいときだけ構う“遊び相手”のこと。対する「本命彼女」はデートしたり、家族や友達に紹介したりする関係らしい。

――私って都合のいい女なの?

 またしても、深いため息をついてしまう。


 自販機の近くでたまたま耳にした、キムラさんとヤマダくんの会話も衝撃的だった。

 「キムラさんって彼女いるんですか?」

 「いるよ」

 私と関係を持っているけど、本命の彼女がいるってこと?

 居ても立っても居られなくなったとき、これは占いの出番かもと思った。昔、友達に薦められた占い師に観てもらったら、すごくスッキリした覚えがある。

 でも、あの占い師がいるのは地元だから、すぐには行かれない。悩んだ挙句、WEB占いを試すことにした。

■占いの結果は「都合のいい女ではない」!
 数あるWEB占いの中から選んだのは、スピリチュアル芸人・パシンペロンはやぶささんの「≪全て視えました。≫驚愕霊視で暴露!【相手の全本音・恋運命】SP版」

 「もしかして都合の良い存在?」「相手に迷惑かも」「この恋脈アリ?」
 そんな不安に駆られて諦めてしまう前に、あの人の本音を徹底暴露!
 
 という一文が気になって、この占いに決めた。結果はこんな感じ。

◎なぜ、2人の恋は今まで進展を見せなかった?
 「この恋がこれまで進展を見せなかったのは、ノゾミさんとキムラさんの距離が近くなりすぎていたのかもしれないね。(中略)気楽で心地よい関係なんだけど、今さら恋とか愛とか言えるような間柄じゃなくなって、言い出せなくなっちゃったんじゃない? 好意を伝えることが、恥ずかしくなっちゃったって感じかな」

 言い忘れていたけど、ノゾミというのは私の名前。

◎今、あの人はあなたのことをどう思っている?
 今、キムラさんはノゾミさんのことを、自分にとって大切な存在だと思っているみたいだよ。(中略)異性としても意識してるから、少なからず恋愛感情も抱いていると思う」

 占いによると、いわゆる「都合のいい女」ではないらしい。恋愛感情を持ってくれている、という結果は素直にうれしい。
  
 でも、私のことが好きなのに「本命彼女」がいるの?
 
 なぜ「付き合って」とか「好き」と言ってくれないのかもわからない。

 それにどうして家に来るだけで、外でデートしようとしないの?

■結局「2人の関係」は? 本人に確認したら……
 ある金曜日、家に来てくつろいでいるキムラさんに思い切って聞いてみた。

「私たちってどういう関係ですか?」

 少なからず、あの占い結果が背中を押してくれたのだと思う。

「どういう関係って?」

 ポカンとした表情の彼。

「この前、彼女いるって話してたの聞いちゃったんです。彼女がいるなら、こういうふうに会ってるの悪いなと思って」

 8秒くらいフリーズした後、キムラさんはおもむろに口を開いた。

 「彼女ってノゾミちゃんのことだけど。付き合ってると思ってたの、俺だけ?」

 今度は私が「え?」と驚く番だ。


 彼が言うには、初めて関係を持った年末の夜、「付き合って」と言ってくれて私もOKしたらしい。

 そういえばあの日は、途中から記憶が飛んでいる。にしても、こんなに大切なことを覚えていないなんて……。

 その後、じっくり話したら、キムラさんは言葉で愛情表現するのが恥ずかしくて、素面では言えないタイプということがわかってきた。

 外でデートしなかったのは、単純にインドア派で、家で映画を見たり、だらだらしながら話したりするのが好きだから。

 でも、私の気持ちを察して「気づかなくてごめん。明日はデートしよう。どこに行きたい?」と言ってくれた。

 そして、ビールを3缶空けたあたりで、この言葉も。

 「ずっと好きでした。改めて……付き合ってください」

 酔いのせいか、それとも照れているせいか、顔を真っ赤にして。何なら耳まで真っ赤にして。

■2人の将来は? ずっと一緒にいられる!?
 ところであの占いには続きがあった。その内容はというと。

◎最後には……あの人と“結婚”の可能性はある?
 「ノゾミさんとキムラさんは、お互いに相手を自分の分身のように思うようになるんじゃないかな。まるで自分のように、大切にしていくんだと思うよ。(中略)つまり、ノゾミさんとキムラさんが結婚する可能性はかなり高いってこと。結婚して夫婦になれば、相手の幸せのために自分を犠牲にするほどまでに想い合う関係になれそうだよ」

 まさかの「結婚」の2文字が!

 今はまだ“ちゃんと”付き合い始めたばかりで、そこまで考えられないけど、想像するだけで楽しい。

 明るい未来が待っている予感!

参考サイト:『“驚愕の的中霊視”パシンペロンはやぶさ』