「花咲しぐれワンダフルサラダ」(1パック 270円)/ヤマサ蒲鉾

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色みから味わい、食感まで本物の食べ応えを追求したカニ爪風カマボコの元祖「花咲しぐれ」。人気の秘密と知られざる製造工程をご紹介!<※情報は関西ウォーカー(2017年10月24日発売号)より>

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「花咲しぐれワンダフルサラダ」(1パック 270円)。自然素材のトマトリコピン色素を使った見た目はもちろん、極細繊維が口の中でほどける食感は、まさにカニ爪肉そのもの。ふんわりと広がるジューシーな味わいが跡を引く。

■ 知られざる製造工程を紹介!

<1>すり身の粘りをしっかり出す。冷凍すり身を柔らかく砕き、塩を加えて約30分練り合わせ粘りを出す。調味料を加えて混ぜながら味付けし、裏ごしして皮や小骨を除去。

<2>極薄の蒲鉾を極細にカット!成型機ですり身を厚さ0.8mmのシート状に。蒸し器に入れ極薄のカマボコにし、0.6mm幅の丸刃で繊維状に切り、ねじりながら繊維を束ねる。

<3>独自の着色で身の質感を再現。赤い色素を吹き付けたプラスティックフィルムをカマボコに巻き、転写の要領で着色。再度、蒸し器に入れ、独自開発の特殊な製法で仕上げ。

<4>新鮮な風味を真空包装して出荷。包装ラインでカマボコをパッケージに詰めて真空包装。加熱殺菌を経て冷却し、箱詰めして出荷。1日20万食が生産されている。

■ 「かに風味かまぼこ」ヒットの裏側

すり身の繊維の断面は「0.6mm×0.8mm」と、縦横1mm以下。1個に約1000本入っているとか!また、カニ爪風カマボコの年間生産量は「約6000万食」。全商品の生産量のうちの約3割を占める。

すり身を極薄に延ばしてから極細にカットして束ねる独自の技術が、食感を再現する決め手。

色素を吹き付けたプラスティックフィルムをすり身に巻き付けることで、リアルなカニ身の色を再現。

■ 世界中で愛される日本発の高いクオリティ食品

「これは本物のカニではありません」。そんな注意書きが必要なほど、高いクオリティを誇るカニカマボコ。インスタントラーメン、レトルトカレーと並ぶ戦後の食品3大発明の一つとされ、今や世界中で愛される日本発の食品の一つだ。なかでも、カニ爪風カマボコの草分けとして長年、人気なのがヤマサ蒲鉾の花咲しぐれ。当初は海外向けに開発され、高たんぱく低カロリーのヘルシー食品として爆発的に普及。2000年から、国内でも発売された。

本物と見まがう色みと質感、上品な風味もさることながら、特筆すべきはその食感だ。1mm以下の極細のすり身を巻き込むように束ねる独自の製法で、カニ身の繊維までも再現。飽くなき探求心から生まれた、ほろりと柔らかい口当たりと心地よい弾力感には目を見張る。サラダやオードブルなど、今までになかったカマボコの楽しみ方を広げた画期的な商品は、家庭でも手軽に贅沢な気分を味わえる食卓の心強い味方だ。

「かに風味かまぼこは、サラダや炒飯などの料理はもちろん、お酒のおともにもぴったり。3種のチーズを包み込んだ新商品“かに風味かまぼこプラス チーズ”は、ワインとも相性抜群です」と、取締役 品質管理部部長の黒田信行さん。

■ヤマサ蒲鉾株式会社<住所:姫路市夢前町置本327-16 電話:079-335-3555 創業:1916年 社長:名田和由 事業内容:水産練り製品・総菜等の製造・販売 従業員数:520名(2017年現在)>【関西ウォーカー編集部】(関西ウォーカー・編集部)