なんだかいつも忙しい…!「時間の断捨離」をする方法
SNSなどを見ていると、とても忙しそうに仕事をしているのに、手の込んだ料理を作ってアップしていたりする人っていますよね? 一方で、仕事や家事など、いつもバタバタと時間に追われている人もいます。その違いは何なのでしょうか?
今回は心理カウンセラーでもあり、月30本以上のコラムの執筆、講師業、子育て支援活動、そして栄養管理のプロであり調理師として家族のバランス食など家事も担っている筆者が、有効的な時間の使い方についてご紹介します。
■1:To Doリストで重要性×急ぎの度合いを仕分けする
まず思いついたときに、To Doリストを作成します。そして要件ごとに重要度と急用度を順位付けし、重要で急用なことから片づけていきます。To Doリストを作るヒマがないという方でも、通勤中にスマホのメモ帳に書くなど、活用できる隙間時間がきっとあるはずです。一日の行動を今一度見直してみてくださいね。
■2:タスクを終わらせる時間を決める
海外の人とお話をしていると、「日本人は始まる時間にはとても厳しいのに、終わる時間を決めていない……」よくそんなことを言われます。終わる時間を決めていないので、いつまでたっても終わらないのです。そして予定していたことが完成せず、イライラしてしまいます。
「そんなこと言われても……」と思われるかもしれませんが、毎日の夕食はほぼ決まった時間に食べていませんか? 無意識のうちに何時には夕食を作り終えると決めているからこそできているのです。それを全ての行動に当てはめてみると、自分が決めた時間にその要件は終わらせられることがほとんどでしょう。
■3:“なんとなく”過ごしている時間を把握し、目的意識を持つ
なんとなくテレビを見ていたら、なんとなくネットをしていたら……あっという間に1時間くらい経ってしまいますよね。
心理学者のアドラーによると、人の言動の全てに目的があり、その目的を達成するために人は行動すると言います。なんとなくダラダラと過ごす行動の目的は何でしょうか? もしかすると山積みになった要件をしたくないという深層心理から、やりたくない要件をしないという目的のために、時間の浪費をしているのかもしれません。
テレビを見る時間は「この番組を今から一時間見よう」、ネットで検索するときは「この情報についてだけ調べよう」と目的をしっかり意識することで、無駄な時間を過ごすことは少なくなるでしょう。
するべきことの優先順位を決める、終了時間を決める、目的意識を明確に持つ。たったこの3つのことで、きっと時間の余裕は生まれるはずです! ぜひ試してみてくださいね。
【参考】
※ アルフレッド・アドラー著 桜田直美訳 「生きるために大切なこと」 方丈社
【筆者略歴】
※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。
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※ Aaron Amat / shutterstock