謝らないのも…?結婚前にチェックしたい「DVオトコの素質」
ニュースなどでも目にする機会の多いDV(ドメスティック・バイオレンス)。最近では身体的な暴力だけでなく、言葉やSNSを使った文字の暴力などもあります。
そして付き合う前は優しかった彼が、付き合ったり結婚してから暴力的になったという場合も少なくありません。あなたの彼は大丈夫ですか?
今回は心理カウンセラーの筆者が、あとで後悔をしないためにパートナー選びの際にチェックしたいDVオトコの言動をご紹介します。
■「どこにいるの?」としつこく聞いてくる
「誰と一緒にいたの?」「どこにいたの?」といった調査的なことばかりをやたらと聞いてくる人。彼女のことであれば多少心配になるのは当然ではあるのですが、いつも執拗にこのようなことを聞いてくるのは、DVオトコの素質があるかもしれません。
所在をしつこく聞くその心理は「ひょっとすると自分以外の他の男と一緒にいるのでは?」といった妄想。それがしだいに嫉妬心になると厄介になってきます。というのも恋人間での暴力の原因の多くは、嫉妬心からくるといわれているからです。
嫉妬心は愛情の深さを確かめるバロメーターでもあり、それが行き過ぎるとDVに発展する可能性が高くなります。
■電話・LINEなどの返信が遅れると怒る
DVオトコは、付き合っている彼女の全てをコントロールし、把握をしておきたいという気持ちが強いです。ですので、ときに電話やLINEのレスが遅れてもしかたがないと思うのが通常ですが、相手の都合よりも自身がコントロールして把握をしておきたいという欲求が優先されてしまい、少しでも電話やLINEなどの返信が遅れると怒るようになります。
彼女の全てをコントロールして把握をしておきたい気持が満たされないこと。またそれに加えて、「彼女が他の男に取られるのでは?」という不安や恐怖から、相手を引き留めるための手段としてDVに走ってしまうのです。
■断固として謝らない
自分の非は認めない。自分が絶対に正しい。自分は偉い。そんな態度の男性は、DVオトコの素質があるかもしれません。実際、DVの加害者がカウンセリングを受ける際には自発的ではなく、被害者である妻からの進めや離別がそのきっかけとして多いといわれています。
それだけ自覚に乏しく、自分は正しいという考えが支配している証拠といってもいいでしょう。ほんの些細なこと、謝れば簡単に済むようなことでも、プライドが邪魔しているのか断固として謝らない。そんな男性には注意をしたほうがいいかもしれません。
■他人に対して、乱暴で支配的な態度をとる
お店の店員さんなど他人に対しても、「こうしろ、ああしろ」といった指示的なことをよく言う。傍からみて「そんな言い方をしなくても……」と感じるような乱暴なものの言い方をする。そのような態度をとる男性は、ゆくゆく彼女に対しても同じようなことをしないとは言い切れないでしょう。
一般にDVの加害者と被害者の間には、“支配―被支配”の関係性があります。つまりDVオトコは相手を自分の思い通りに支配をしたいわけです。結果、服従を強要してDVを行い、その抵抗に対しても、さらにDVを行ってしまうのです。それらの態度が日常の中で赤の他人に対しても表れてしまう男性は、DVオトコの素質があるといえます。
好きだし愛するがゆえに、彼女のことを自分の思う通りにしたいのが男性の心理。でもそれが極端すぎる男性は、DVという強引で酷い行動を起こしてしまいます。
もし仮にDV被害にあってしまった場合にやってはいけないのは、「この人は自分がいなければだめなんだ」「わたしが我慢すればDVは収まるに違いがない」と思うことです。これはDV被害者の多くにみられる考え方です。それは先にもお伝えをしましたが、DVの加害者と被害者の間には、“支配―被支配”の関係性が生じるからです。そのような関係性が深まる前に、必ず周囲にSOSを発信することが大切です。
【筆者略歴】
※ 大間秀章・・・心理カウンセラー&コラムニスト。企業や大学を対象に専任カウンセラーとして従事する傍ら、執筆活動も行う。専門分野は人間関係、恋愛、キャリア、メンタルヘルス、人生論など。Twitter
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