最新技術だからといって、やたらに3D作品を作る映画界の傾向に、ちょっと不満だった今日この頃。ついに、「これこそ3Dで観て良かった!」と思える作品に出会った。ヴィム・ヴェンダース監督の最新作『Pina/ピナ・バウシュ踊り続けるいのち』だ。天才舞踏家にして振付師のピナ・バウシュと、名匠ヴェンダースは同じドイツ出身。親しく交流していたという。長年のつきあいの中から、ともに映画を作ろうという話になったのはもう2