座りションで睾丸ガンに!? 意外と知らない男性のトイレ事情

写真拡大

明石家さんまが司会を務め、専門家が驚きの情報を披露する『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)。6月26日の放送では、「知らないとヤバい日本の大問題」を頭脳・博識軍団が次々と紹介。その中で、マーケティング評論家の牛窪恵が「座りション強要で日本男児がガンになりやすくなっている」と発言して会場を沸かせていました。座りションは不自然に大事な部分を折り曲げるので尿が尿道に残りやすいとのこと。それにより、排尿障害、前立腺肥大、最終的には睾丸ガンになりやすいというのです。

そこで、マイナビウーマン編集部では“意外と知らない男性のトイレ事情”についてさらに調べてみました!

■座りション男性は増えている!?
TOTOのアンケート調査では、2004年は23.7%だった座りションが2009年にはなんと33.4%に上昇! つまり、今や3人に1人は座りションスタイルだということです。その理由は「尿飛び防止のため」「掃除を楽にするため」。それでは、一体どの程度尿が飛ぶのでしょう?

■見えないけれど飛び散っている!? 立ちション尿
ライオンが行った実験では、男性が洋式便器で立って7回(1日の平均回数)小用した後の床への尿ハネの状態を測定したところ、約2,300滴もの尿ハネがあることがわかったそう。尿ハネのほとんどは、直径2?以下の細かい霧状のため、肉眼では見えにくいとか。男性宅へ遊びに行き、トイレにスリッパなしで入るのは、おしっこの上を歩くようなものなのかも!?

■男性も試行錯誤している!? 飛ばさない工夫
汚れを気にする男性は、座りションにするほか、「跳ねない角度に調整する」「あらかじめ便器にトイレットペーパーを敷いて衝撃を弱める」などといった工夫をしているそう。また、ネットの声を拾ってみると、中には「膝を深く曲げて腰を落とし、ホースの先端を思いっきり下に便器につくくらいにして放水します。最初は足が痛くなったけど、これをはじめてから足腰が丈夫になりました」なんていう人も……。男性も苦労しているんですね。

ちなみに、泌尿器科の医師・岩室紳也先生は、「日本男性の約6割が仮性包茎であるにもかかわらず、『むいて放尿』という習慣が定着していないため、便器や床を汚してしまう」として、TOTOに、便座のふたの裏に「むいて一歩前へ」と書くことを提案したそうですが、これは「プライベートの問題があるので難しい」として却下されたそうです。

■パートナーにトイレをきれいに使ってもらうには
座りションが男性の身体に悪影響があるのはわかるけれど、できればトイレを汚して欲しくない……。悩める女性は少なくなさそうです。汚れにまったく無関心な男性には、白い紙などを床に貼って、どれだけ尿ハネしているか意識してもらうのも手。また、男性はマークがあると、そこを的にしてかけたくなるもの。的のイラストが描かれたトイレシールなども売られているほか、陶器用画材などでかわいいマークを描くのもいいかもしれませんね。

また、トイレの床に膝立ちすることによって尿ハネを防ぐ「天使のひざ枕」(快適らいふ研究所)という商品も発売され、一時マスコミに取り上げられましたが、こちらは残念。スタッフの本業が多忙になり、製造・販売が中止されてしまいました。

女性がどんどん強くなるのに反比例して男性の元気がなくなっていく印象の昨今。トイレの話ひとつ取っても、男性の身になって考えて、パワーを取り戻してもらうことが必要なのかもしれませんね。

(桃山くるみ/サイドランチ)