「服のセンスがない子」を育ててしまう“親のNG行動”とは。「似合わないよ」の伝え方ひとつで一生の呪縛に
今回は、親が子どものファッションセンスに与える影響がどのようなものなのか。さまざまなエピソードを踏まえてお伝えしていきます。
私たちは他人の服装の、どこをどう見て「おしゃれ」と感じるのか。その感覚を掴むのが得意な、先天性の才能を持つ人もいれば、自己表現と他者評価を重ねて後天的にセンスを磨いていく人もいます。多くの場合は、親や他人からフィードバックを得てセンスを磨くことが多いですね。
しかし、センスを磨くといっても、大前提として本人のファッションに対する関心度が高くないと難しいです。これは、親がどれだけ服に関心を持っていたか。あるいは、子どもの服装について何を教えてきたかが、大きく影響しています。
◆ケース1:可愛い服が着られない呪縛
筆者の友人Aさんの場合。Aさんのお母さんは、幼い頃からAさんにピンクやリボンのついた可愛い服ではなく、当時で言う“男の子っぽい服”ばかりを着せていたそう。それでも、クラスメイトたちが着ているワンピースに憧れがありました。
母親に自分も可愛い服が着たいとお願いするも、「あんたにはそういうの似合わないから」とピシャリ。どうしてそんなことを言われるかもわからないまま、ただ「私には似合わないんだ……」という価値観が刷り込まれてしまったそう。
大人になった今でも、可愛い服を選べない、どうしても抵抗を感じると語っていました。
◆ケース2:オシャレをゼロから学ぶ大変さ
筆者の仕事仲間Bさんは、服に興味がない両親のもとで育ちました。上下の組み合わせにも、何が合う、合わないかをあまり考えず、とにかくイオンのセールで買った安い服をBさんに着せていたとのこと。
オシャレに関心のない母を見て、自分は大人になったらオシャレをたくさんしたい! と強く思い、高校生で初めて自分で服を買ったそうです。しかし、どう組み合わせたらいいのかわからない。何が合うのかを調べてもわからない。着てみると何がダメなのか、もっとわからない。
そうして大人になった今でも、好きな服に対して、いまいち自信が持てない自分がいるそう。
◆ケース3:センスある親の元から離れて、阿鼻叫喚
逆にセンスのある両親を持つ友人Cさんも、違った角度で悩んでいました。
両親は自他ともに認める“センスが良い夫婦”。それは服装だけでなく、部屋のインテリアや料理など、生活に関わる全てが、雑誌の1ページのようなオシャレさ。母が着せてくれた服は、いつも周りの大人からも褒められるので、自然と自分にもファッションセンスがあるのだろうなと思っていたそう。
しかし、そんな親元を離れて一人暮らしを始めたとき、何をどうすれば実家のようなオシャレな部屋になるのか全然わからない。服装もシンプルオシャレを目指したつもりが、母のようにはなんだかいかず。養われていると思っていた自分のセンスは、意外とそうでもないということに気づかされました。
◆つかず離れず、一緒に楽しむ
オシャレに対する関心度が高い親のもとで育つと、子どものセンスも磨かれていくことはありますが、それでも本人に学ぶ意欲がなければファッションセンスは磨かれません。また、ファッションに関心の高すぎる親が、「このほうが良い」というエゴを子どもに押し付けてしまうケースもあります。かといって、放任主義すぎてもTPOを考えた服装選びという概念が育たないので、服に関しての関わり方ってすごく難しいですよね。

