性的人身売買や性的暴行などで起訴され、裁判を待っているディディことショーン・コムズ。拘置所内での規則を破り、被害者を脅迫していると検察が非難している。

先週金曜日に検察は裁判所に書類を提出。ディディが拘置所内での電話に関する規則に違反し、許可されていない外部の人間と「繰り返し連絡をとっている」と主張した。現在検察はディディの外部との通話を監視しているが、ディディは「少なくとも他の8人の未決囚の電話アカウントを使っていた」。その方法でディディは検察側に話を聞かれることなく、事前に許可された連絡先リストに載っていない人物に電話をかけていたという。その中には被害者や証人も。ディディはこっそり彼らに電話をかけ脅迫を繰り返していたと検察は見ている。ディディは電話アカウントを使わせてもらう代償として、未決囚に金を払っていたという。

また子どもたちや弁護士に電話をかけて「三者通話で他の人を追加するよう」指示、連絡先リストにない人とコンタクトをとっていたと検察は主張している。もちろんこれも規則に違反している。検察は「ディディは被害者や証人を沈黙させるか、自分の弁護に有利な証言を言わせようとしている」としている。

検察はディディが外部と連絡を取る中で被害者を脅迫するだけでなく、「広報戦略を展開」し「世間が彼に持っているイメージを変えようとしている」とも。例えば、先日大々的に報じられたディディの誕生日。子どもたちは一堂に介して彼の誕生日を祝う様子をSNSに動画で投稿。末っ子で現在2歳のラブがディディのために用意されたケーキのキャンドルを消すシーンや、子どもたちがディディとフェイスタイムなどで話す様子を披露した。検察はこれが「ディディの入念な指示によるもの」と主張、「陪審員団に不当な影響を与える」ものだと言っている。子どもたちとのやりとりを見せて彼がいい父親だと陪審員たちにアピール、イメージアップを図ろうとしているとしているというのが検察の見方である。

ディディの弁護士は現在彼の保釈を求めているが、検察側は「ディディは拘置所に到着した直後から、規則違反を繰り返している。これは彼が保釈条件を守る能力がないことを物語っている」と主張し、保釈に反対している。ディディの弁護士は検察の主張に対してまだ何もコメントしていない。