彼の両親と顔合わせ。義母は不動明王のような渋い顔をしていた!?


【漫画】本編を読む

両家の顔合わせの日、婚約者・莉子の態度が急変した!何かと思えば、推しの生配信(アーカイブなし)が始まるという。リアタイで推しを監視したいけれど、顔合わせのために我慢!顔合わせの場所へ向かうと彼のお母さんは不動明王のような顔をして立っていて…!?嫁と姑がまさかの同担だった、篠原知宏(@shinoharatt)さんの「嫁姑の推し活」を紹介するとともに制作の経緯を聞く。

■会食中に異変が…!姑の行動に莉子が見抜いた理由

【漫画】嫁も姑もなんか変!?その理由は?


「嫁姑の推し活」第一話02


「嫁姑の推し活」第一話03


本作「嫁姑の推し活」は、嫁の莉子と姑のアケミが同じ「推し」を応援することで繋がる物語だ。物語は両家の初顔合わせの日、莉子が推しの生配信ライブの情報を受け取るところから始まる。会席中、姑が突然立ち上がり、様子がおかしいことに気付いた莉子は後を追い、義母の推し活への情熱を目の当たりにする。

作者の篠原知宏さんは、「自分自身も推し活をしている中で感じた楽しさやあるあるを漫画にしたかった」と語る。推し活をする人々の年齢層の広がりにも注目しており、その点が「嫁姑」というユニークな関係性の設定に結びついたという。仲の良い2人の姿が「かわいらしい」と感じてもらえるように、キャラクター設定には特にこだわりが見られる。アケミは凛とした表情でありながらも小柄で愛らしく、莉子は可憐でチャーミングに描かれているのが特徴だ。

セリフ作りにおいても、篠原さんは「推し活の解像度を高めるために、自分の経験や友人の発言を取り入れてセリフを考えました」と語るように、特に解像度の高い表現を目指し、読者に「あるある」と感じてもらえるように工夫している。このような細部へのこだわりが、多くの推し活ファンからの共感を呼び起こし、作品の魅力を高めている。

「嫁姑の推し活」は、連載からの人気を受けてA5版の紙書籍として出版された。紙面の大きさを活かして迫力のあるビジュアルで楽しむことができる上、30ページの描き下ろしが追加され、物語にさらなる深みが加わっている。描き下ろし部分では、推し活にまつわる新たなエピソードやキャラクターの魅力を掘り下げ、ファンにとって必見の内容となっている。

取材協力:篠原知宏(@shinoharatt)