ご飯と睡眠とギブアンドテイクからはじまるラブコメ「不眠男と空腹女」


【漫画】「不眠男と空腹女」の本編を読む

「睡眠」と「食事」は、生きる上でともに欠かせないもの。そんな大事な欲求をお互いに支えあう関係を描いた恋愛作品が、たけみつ(@take_samurai1)さんの創作漫画「不眠男と空腹女」だ。

X(旧Twitter)で5.7万件を超える「いいね」(2024年10月7日現在)と第1話の公開当初から反響を集め、2023年4月から8月にかけてSNS上で発表された同作。最終話もpixivで7000件近いブックマークが集まり、読者からは「気持ちいい終わり方」「二人が幸せになってくれてありがとう」といったコメントが寄せられるなど、男女二人のそのあたたかくもやきもきするやり取りに多くの人が心をくすぐられたシリーズだ。

そんな同作のあらすじを紹介するとともに、作者のたけみつさんに、完結を迎えた「不眠男と空腹女」を振り返っての制作秘話をインタビューした。

■アパートの壁を壊してしまったのをきっかけにお互いの悩みを、お互いが解決し合う男女

「不眠男と空腹女」第1話(01)


「不眠男と空腹女」第1話(02)


「不眠男と空腹女」第1話(03)


社会人の哲也は不眠症に悩んでいた。しかしアパートの壁に大きく開いた穴が彼の日常を変えた。壁に穴を開けてしまったのは天真爛漫であるが常に金欠で空腹であった隣人の琴音。

この出会いをきっかけに二人はとある約束を結んだ。哲也は琴音に食事を振る舞い、琴音は哲也に睡眠導入になる曲を演奏すると言うものであった。お互いギブアンドテイクな関係に少しずつ変化が訪れていくといった物語になっている。そんな作者へ制作秘話を聞いてみた。

当初明確なラストを見据えず書き始めたそうで「話を進めていくうちに少しずつ主人公たちの性格が固まっていった感じなんです」と話す一方で「疲れているときでもサクッと読めて楽しんでもらいたい」という思いがあったという。

思い入れがあるシーンを訪ねると「読者から『気持ちを自覚するのが楽しみ』というコメントが多く寄せられていたそうで、ヒロインが自分の気持ちを自覚するシーンは上手にかけたと思う」と期待を裏切らない場面に出来上がったようだ。

最後に「最終的に結末について終わりが見えてきたのは最終話から数えて6〜7話ほど前で、最終話へ向けて問題が発生し、それを解決しながら二人の関係も変化させていけるようにしていった」と展開についても話してくれた。

取材協力:たけみつ(@take_samurai1)