仕事が覚えられない。物覚えが悪い人の“つらい毎日”を変えるヒント

写真拡大

今回のお仕事ハックは「物覚えが悪くて働くのが嫌になる」お悩みについて、ライターのトイアンナさんがアドバイス。

物覚えが悪くて働くのが嫌になる

物覚えが悪く、なかなか仕事内容を覚えることができません。なのでいつも不安で仕方なく、働くのが嫌です。私みたいな人はどうすれば安心して働くことができますか。
(20代/秘書・アシスタント職)

こんにちは、トイアンナです。

わーたーしーもー! と、思わず叫びそうになってしまいました。
私も物覚えの悪さでいうと、一級です。
大事なことはメモしておくのですが、メモの場所を忘れる始末。

ですからいつも働くのが不安で仕方なく、働くのが嫌になることもあります。でも、不労所得で生きていける人生がいきなり降ってくるわけでもなく。

今回は、そんな方が安心して働くためのヒントをお伝えできればと思います。

■物覚えが悪い自分を「仕方ない」と認める

まず、物覚えが悪い人は働いている方の何割かにいます。そして、自分はその「物覚えが悪いタイプなのだ」と認めてしまいましょう。

そりゃあ、高い夢を見られるものなら見たかったですよ。私も、エリートワーカーとして丸の内のオフィスをカツカツと歩き、社員証でピッとやって入れるような、おしゃれバリキャリになってみたかったものです。

でも、なれないんです。なれない自分でもいいんです。だって、「有能な人だけで作られた街」なんて、この世にはないんですから。物覚えが悪い自分だって、この世にいていいんです。

まずはそうやって、自分のことをどっしり受け止めましょう。

■メモを置く場所を決める

その上で、できる対策はやっていきます。

例えば、私はメモをパソコンの手前に置いています。キーボードを見れば、必ず目線にメモが入るからです。

そして、メモには「記憶喪失か?」ばりのメモが残されています。そうして、今日やらねばならないタスクの抜け漏れを防いでいるのです。

■玄関にメモを貼る

さらに、家の玄関にはメモがべったり貼ってあって、「スマホ、財布、鍵」と記されています。外出前に「スマホよし! 財布よし! 鍵よし!」と確認して家を出るためです。

そして、カバンを変えると必ず忘れ物をしてしまうので、なるべくビジネスバッグは1種類で統一しています。

と、こんな風に対策を取りまくることで、少しでも日常に支障が出ないよう心がける。このあたりなら、ある程度参考になりますでしょうか。

■自分を責めすぎず、対策だけは取ろう

物覚えが悪いことは、あなたの「個性、特性」です。それを責めたり嘆いたりしても仕方がありません。

ですから、まずはどっしり「まあ、物覚え悪い方ですけどね」と開き直った言葉を声に出してみましょう。声に出すだけでも、心理的に安心できるはずです。

続いて、「気をつける、注意する」以外の、具体的な対策を取ります。メモを置く場所を決めたり、カバンを統一したり。

気をつけても覚えられないなら、メモでリマインドすればいい。何度も忘れてしまうなら、忘れようがないほど入れ物を統一すればいいのです。

こんな風に、具体的な対策で身を守っていきましょう。

Point.

・「自分は物覚えが悪い方だが、仕方ない」とどっしり構えましょう
・対策は「気をつける、注意する」など気持ちに頼ったものにしない
・メモを取るなど具体的な方法で身を守る

(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)