女性が使いやすく、毎日がちょっと楽しく便利になるデジタルガジェットを、ライターの太田百合子さんが解説! 豊富な知識と自腹買いであれこれ試した経験からガチのオススメをご紹介します。

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今年もwithマスクで過ごすことになった猛暑。もはやマストアイテムとも呼べる存在となっているのが、持ち歩きができるハンディ扇風機です。

以前は電池式のものがほとんどでしたが、最近では充電式のリチウムイオン電池を使用したものが増えていて、エコ&経済的に。一方で充電中の発火事故の報告も増えていて、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が注意を呼びかけています。

ハンディ扇風機は非常に数が多くて、どの製品を選べばいいのか迷いますよね。

そこで、涼しく快適に、かつ安心して使えるハンディ扇風機の選び方をまずご紹介します!

1.信頼できる製造元、販売元の製品を選ぶ

充電式は繰り返し使えて便利ですが、スマートフォンのモバイルバッテリーなどと同様に、リチウムイオン電池の取り扱いには少々注意が必要です。そもそも粗悪なバッテリーを使用している製品もないとは言えないので、いざというときのためにできるだけ安心できるメーカー、販売元の製品を選ぶようにしましょう。

またリチウムイオン電池は衝撃や熱、水濡れに弱いため、落としたり、水がかかったりしたときには使用を中止してください。

2.手に持つか、首から提げるか?シーンに応じて使い分けるのもオススメ!

ハンディ扇風機には手持ちするタイプのほか、首から掛けられるものもあります。筆者のおすすめは両手が使え、手持ちタイプに比べると落としてしまうリスクも少ない首掛けタイプ。ただ、首掛けタイプは全体的にサイズが大きくなるため、使わないときにカバンにしまいにくいというデメリットもあります。

移動中にずっと使うなら首掛け、時々取り出して使うなら手持ちと2台を使い分けるのもオススメです。

3.静かでパワフルなDCモーターを選ぼう

家庭用の据置型扇風機では主流になりつつあるDCモーター。このモーターを採用する製品は、ACモーターを使用した従来の製品に比べて価格は少し高めですが、省電力でパワフルかつ、動作音が静かなのが特徴です。最近ではハンディ扇風機でも、DCモーターを採用する製品が増えています。

使用する場所によっては動作音が気になるケースもありますよね。その際はぜひDCモーターをチョイスしてみてください。

4.スピーディーに充電ができるUSB Type-C

ハンディ扇風機の充電用コネクタに多く採用されているのは、micro USBと呼ばれる規格。少し前までAndroidスマートフォンでも採用されていた、台形に近い形状のUSBコネクタです。一方最近のスマホで主流になってきているのがUSB Type-Cと呼ばれる規格で、上下対称の形をしています。使用するACアダプターにもよりますが、USB Type-Cはmicro USBに比べて満充電にかかる時間が短いのが特徴です。

ハンディ扇風機も最新のものでは、このUSB Type-Cを採用するものが増えています。スマホと同じケーブルが使えるメリットもありますので、USB Type-Cで充電できる製品がおすすめです。 

次のページでは、あれこれ試した筆者のイチ押しをご紹介します!

筆者イチ押しのハンディ扇風機はコレ!

DANSOON
「FLEX 羽根なし扇風機」
3960 円

DANSOON の首掛けタイプの扇風機。
右は 「FLEX 羽根なし扇風機」 、左は最新の軽量モデル「FLEX AIR」

筆者自身も愛用するイチ押しが、韓国のDANSOONというブランドの「FLEX 羽根なし扇風機」(写真右)です。

USB Type-Cで充電できる、DCモーター搭載の首掛けタイプのハンディ扇風機です。

今年、クラウドファンディングサイトの「Makuake」に登場した最新の軽量モデル「FLEX AIR」(写真左)は、首に掛けるネックバンド部分がさらに細く、フレキシブルになって角度調整がしやすくなりました。アゴの下に風があたるようにして使うと、マスクをしていても息苦しさを感じずに涼しく過ごすことができます。

3段階の風力調整が可能で、強風はかなりパワフルで涼しいです。
使用するACアダプターにもよりますが、フル充電までにかかる時間も約2時間半と短い上に、弱風なら約4時間半の連続使用が可能。筆者の使用している感覚でいうと、通勤などの移動時間にちょこちょこ使用する程度なら1日十分に使える印象です。

羽根なしタイプなので髪が巻き込まれる心配もありません。

一見するとヘッドフォンのようにも見える形状が特徴で、パワフルかつ動作音が静か。羽根がないタイプなので髪が巻き込まれる心配もありません。

ネックバンドをカバンの持ち手に巻き付けることもできます。

ネックバンドがフレキシブルに動くので、風向きの角度調整が簡単にできるほか、カバンのショルダーなどに引っかけることもできます。

リズム
「Silky Wind Mobile 2」
オープン価格(実勢価格2780円)

国内の精密機器メーカー、リズム の「Silky Wind Mobile 2」

手持ちタイプのおすすめは国内の精密機器メーカー、リズムが製造販売する「Silky Wind Mobile 2」です。

やはりUSB Type-Cで充電できる、DCモーター搭載のハンディ扇風機で、風量を5段階に細かく調整できるのが特徴。最強の「ターボ」ではかなりパワフルな風を感じることができます。
どの風量からでも長押しすれば電源をオフにできる使いやすいボタンや、満充電まで約3時間と短いこと、一番風量の弱いそよ風のような「リズム」では約11時間も使用できる電池持ちの良さも魅力。カラビナがついていて簡単に引っかけられるので、小さなバッグでも持ち運びがしやすいのもおすすめのポイントです。

一番風量の弱いそよ風のような「リズム」では約11時間も使えます!

同梱の専用スタンドを使えば、デスクファンとしても活躍します。

マスクで過ごす酷暑を少しでも快適に過ごせるよう、カバンの中のマストアイテムにしたいですね!

文・撮影/太田百合子