イラスト料理研究家・ぼくさんが発表した「昔ながらのアイスクリン」イラストレシピ 作・画像提供/イラスト料理研究家・ぼく氏

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 「バニラアイスよりも、もっとずっと軽いサクサク食感だから、さっぱりしています」と投稿された『「昔ながらのアイスクリン」』のレシピ。手軽かつ、おいしいと話題を集め、ツイッターで13.3万いいねを獲得した。レシピを発表したイラスト料理研究家・ぼく(@boku_5656)さんに公開の理由を聞くと、そこには “おやつ”にまつわる親子の楽しい記憶と思いがあった。

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■きっかけは息子に乳脂肪分の少ないアイスを食べさせたい、という思い

――ツイッターでバズった「昔ながらのアイスクリン」(アイスクリン=アイスクリームよりも乳脂肪分の割合が少ない氷菓)のレシピを公開したきっかけは?

【ぼく】我が家の長男は、アイスクリーム大好きなのですが、脂肪分多めの市販アイスクリームばかりはちょっとな〜と思って、先月あたりからよく作っていて。「そろそろ暑くなってきたし、簡単なのでレシピを公開してみようかな!」という、軽い気持ちで公開しました(笑)。ここまでたくさんの反響がいただけるとは思っておらず、ただただびっくりしております。

――作業時間15分ということですが、作る際のポイントは?

【ぼく】卵を扱っているレシピなので、殺菌のため一度加熱するところが、唯一手間がかかるところ。面倒だからと、強火で加熱してしまうと卵が固まってしまいます。じっくり弱火で、かるくとろみがつくまで加熱するところがポイントですね。

――よりおいしく食べるためのおすすめのアレンジはございますか?

【ぼく】ジップロックに移して一度冷やし、液体が冷たくなったころにチョコチップやいちごジャムなどを加え、固まったころに荒くもみ混ぜても美味しいです。その際、完全に混ぜ切らない方がいいです。

――寄せられたコメントのなかには「アイスクリン」を知らないと思われる人からのコメントもありました。今回のレシピ公開は、昔の良い文化を現代に継承していく、というような狙いもあったのでしょうか?

【ぼく】最新のお菓子も好きなんですが、個人的に昔ながらのお菓子って大好きなんです。なんだか、すごく優しくなれるんですよね…卵たっぷりのカステラとか、マーラカオとか。

 子どものころ、母親がよくおやつに出してくれた、ガラスのコップに底から、コーンフレーク→甘いヨーグルト→ミカンの缶詰→アイスクリームを乗せた「お手軽パフェ」が我が家の夏の定番でした。それがすごく懐かしくて、楽しい記憶で…。今、息子と一緒に作って食べていますが、「おやつってこうやって受け継がれていくのかなぁ」なんて考えています。

 この「昔ながらのアイスクリン」も「知らない人がいたらめちゃおすすめだよ」と伝えたい気持ちでアップしたので、ぜひ作ってみてください。

「昔ながらのアイスクリン」レシピ

【材料】

卵黄 1個

練乳 50g

牛乳 180cc

【レシピ】

(1)小鍋に卵黄1個+練乳50gを混ぜる

(2)(1)に牛乳180ccを加え、さらに混ぜる

(3)弱火にかけ、若干とろみがつくまで加熱したら冷ます

(4)ジップロックなどに入れ、平にして冷凍庫で3時間凍らせる

(5)取り出してよく揉み混ぜる

【アレンジ】

・もっと卵と牛乳の味を楽しみたい方は、卵黄1個+練乳20g+砂糖20〜30g+牛乳180cc

の分量がおすすめ

・バニラエッセンスを入れると風味が増す

・ジップロックに移し、液体が冷たくなった頃にチョコチップやいちごジャムをトッピングすると、味変も楽しめる