数学が苦手な人にありがちなこと1位「難しい数式に対して『社会に出ても役立たない』と言い訳する」

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数学は内容が高度になっていくに従って、得意な人と不得意な人の差が歴然とついてしまいます。難しい公式が登場するたび、頭を悩ませていた人も少なくないはず。今回は読者442名に、学生「数学が苦手な人にありがちなこと」を聞いてみました。

Q.数学が苦手な人にありがちなことを教えてください(複数回答)
1位 難しい数式に対して「社会に出ても役立たない」と言い訳する 48.6%
2位 わからない問題が多いので、数学のテストは結構時間が余る 16.1%
3位 100点満点のテストでも、赤点をとらなければOKとハードルが低い 15.6%
4位 文系教科が得意というわけではなく、理系教科が苦手だから文系へ 15.4%
5位 高度な問題になると、問題文の読解すらつらい 14.0%

■難しい数式に対して「社会に出ても役立たない」と言い訳する
・「四則計算さえできれば生活に困らないと思う」(25歳女性/建設・土木/秘書・アシスタント職)
・「実際に社会に出て公式が役にたったためしがない」(42歳女性/医療・福祉/専門職)
・「塾講師のバイトをしていた時、そういう生徒には『君らの将来を狭めないために今やってるんだよ』と言っておくと意外とやってくれる」(26歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)

■わからない問題が多いので、数学のテストは結構時間が余る
・「時間があまって寝ていた学生時代を思い出す」(29歳男性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「高校時代の自分がまさにそうだった。頑張っていろいろ書いても点数にならないし、もういいやってなった」(31歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「学生時代はマークシートのテストで答えがわからないときは、2をマークしていると正解率が高いと言われており、2をマークしていた」(29歳女性/医療・福祉/事務系専門職)

■100点満点のテストでも、赤点をとらなければOKとハードルが低い
・「赤点を逃れるのに必死。100点を取るなんて夢のまた夢」(27歳女性/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「最初から弱気」(31歳女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「まさに私の高校時代。そして赤点も多数。よく卒業できたものである」(34歳男性/金属・鉄鋼・化学)

文系教科が得意というわけではなく、理系教科が苦手だから文系
・「数学を勉強しなくていいからという理由」(35歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「消去法な理由で、私も文系を選びました……」(41歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「数学の出来不出来がわかれ道」(47歳男性/建設・土木/技術職)

■高度な問題になると、問題文の読解すらつらい
・「文章がよくわからなくて先に進めない」(32歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「問題文を読んでいるうちに、はじめに書いてあったことを忘れてしまう」(28歳女性/医薬品・化粧品/営業職)
・「嫌いなものは文章すら難しく感じて嫌になった記憶があります」(30歳男性/運輸・倉庫/技術職)

■番外編:重度の数学拒否症状も
・基本的な四則演算以外の数式が呪文に見える「数学が大嫌いだった。問題文を日本語として受け取れないのだと気が付いた。脳の機能に問題があるんだと思う」(24歳女性/情報・IT/技術職)
・問題集や参考書の解説を見ても「なるほど」とスッキリしたことがほとんどない「何がわからないのかわからないということがあった(笑)」(36歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・分数が登場したときから挫折「本当は掛け算から挫折気味」(32歳女性/食品・飲料/事務系専門職)

●総評
1位は「難しい数式に対して『社会に出ても役立たない』と言い訳する」でした。数学的な理論の組み立てや考え方を身につけることは有用です。しかし、微分積分や三角関数などに出くわしたとき、「こんなもの、社会人になって使うことがあるのか?」と思ってしまった人も多いのではないでしょうか。

2位は「わからない問題が多いので、数学のテストは結構時間が余る」。数学が苦手すぎてお手上げ状態の人にとっては、授業よりもテストの時間の方が、気楽に過ごせる時間だったかもしれません。

3位「100点満点のテストでも、赤点をとらなければOKとハードルが低い」は2位に通じるものがありますね。もはや「少しでも点数を稼ごう、成績を上げよう」というモチベーションはありません。

4位は「文系教科が得意というわけではなく、理系教科が苦手だから文系へ」。もちろん、両方得意な中から、強いて文系を選んだ人もいるでしょうが、難しい計算をやりたくないという理由で選んだ人もいるはず。

数学が大の苦手だった人にとって、この理数系・文系の選択は、「やっと数学とは無縁の世界に行ける!」という解放感で、気持ちが少しだけ楽になることもありましたよね。

(文・OFFICE-SANGA 宇喜多あつし)

調査時期:2014年3月8日〜2014年3月13日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性167名、女性275名
調査方法:インターネットログイン式アンケート