近影。母親のピアノ教室のお手伝い。ピアノ弾くフリだけ毎回する
 橋田壽賀子脚本の人気長寿ドラマシリーズ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)で10歳から12年間、“加津ちゃん”こと野々下加津役を演じていた宇野なおみさん(36歳)。かつて“天才子役”と呼ばれた宇野さんは現在、フリーライター、エッセイストとして活動中です。

 そんな宇野さんが30代女性として等身大の思い、ちょっとズッコケな日常をお届けするエッセイ連載。今回は自身のアルバイト経験について綴ります(以下、宇野さんによる寄稿)。

◆実は、だらだらしがちな人間です

 8分あれば、あなたなら何ができますか?

 皆様ご機嫌よう、宇野なおみです。熊本の地震で被害に遭われた皆様、ご家族やご友人がいらっしゃる皆様、お心の休まらない日々と存じます、どうぞ、ご自愛ください。千葉の水害も大丈夫でしょうか……。

 備蓄のことを見直そうと思っている今日この頃です。

 でもわたくし、実は、ものすっごい、後回し癖・だらだらしがちの人間でして……。一度決めたら毎日やり続けられるのですが、そこに至るまでに10倍ぐらいの三日坊主が、積み重ねられています。三日坊主も120回やれば1年です。(そうかな?)

◆スマホで時間を溶かさないためにタイマーを活用

 毎日やりたいことがあれど、気が付けばスマホに貼りついてしまう。人生がアップル社のテクノロジーに支配されている! しかもこれ6年くらい前の製品! 2020年のアップル社に支配されながら2026年を生きるアラフォー、嫌すぎる。

 ということで、普段家ではスマホをできるだけ引き剥がして、ちゃきちゃき動くことを心掛けています。動作音はワクワクのわんちゃん。フローリングをチャッチャッってリズミカルに動くじゃないですか。あれのイメージです。ペット飼ったことないんですが、あの音が好きなので。

 そこで活用しているのが「8分にセットしたタイマー」です。朝とか、ぼ〜〜〜〜〜っとしているとすぐ20分くらい経ってしまうので、起きて目覚ましを止めると同時に8分タイマーをセットします。

 8分って意外といろいろできるんです。朝なら、歯磨き・洗顔・スキンケアのベースくらいは終わる。メイクも「飛び出せる」レベルには作れる。ショートヘアなので、髪の毛のセットの8割くらいは終わります。これは私の身づくろいが取り繕いレベルなこともあるかもしれませんが……。

 文章を考えることは時間制限があると焦ってしまいますが、例えばメールを送ったり、原稿の直しを確認したり、写真を貼り付けたりするくらいはできるわけです。

 こういうことを後回しにしていると面倒なことになる、これは大人になってから身に沁みたことでございます。名店のおでんの大根くらいしみしみ。

◆8分タイマーはスイッチボタン

 スマホのタイマーよりもキッチンタイマーなど、タイマー専用のものを使うのが断然おすすめです。止めた時に画面を見るじゃないですか? その時に通知を見ると、どうしてもいじっちゃいますからね。ええ、実体験です。

 大事なのは、8分ですべてが終わらなくてもよいということ。重くなりがちな腰を上げて、「動く」ことがポイントです。とりかかることが一番大変ですから!

 水回りの掃除とか、やるまではダラダラしていても、始めると止まらなくなることありませんか? あれ、科学的に裏付けがあるらしいです。人間は5分くらい始めるとスイッチが切り替わるのだと、どこかで読んだ記憶があります。めちゃくちゃ本を読む弊害で、どこで見たのか忘れてしまった……。

◆「やめる」ためのタイマーとしても活用

 思考のダムに沈み込んで、ネガティブループが止められない、というときがあります。そんなとき、タイマーをかけて、「鳴ったらやめる」という、ダムの水門を締めるときがあります。