こんにちは!みんなと金融について学んでいる、金融まなぶです。
前回は投資先はいくつかあったほうがいいのかを学びました。今回は投資を始めるタイミングについて学んでいきましょう!

投資、今すぐはじめたほうがいい?

少しずつ資産形成のことが分かってきたでしょうか。
この記事を読んで「資産運用にチャレンジしてみようかな」「株式や債券、投資信託を買ってみようかな」と思ってくれた方が少しでもいれば幸いです。
では、いつはじめるのがいいのでしょうか?買いたい会社の株式や投資信託ファンドの価格が下がったときが狙い目でしょうか。
それとも、もう少しお金を貯めてから購入したほうがいいのでしょうか。どちらもいいタイミングだとは思います。
ただ、買いたい金融商品の価格が下がり、お金が貯まるまで何年も待つというよりは、「今すぐ」始めるのがおすすめです。
その理由を3つ紹介しましょう。

1.複利の効果がある

預金をすると利息と呼ばれるお金がもらえるというのは、前にお話した通りです。
仮に、1年運用すると1%の利息がもらえる預金があったとしましょう。100万円を預けると1%の利息が付き、1年後には1万円増えて101万円になります。
そのまま101万円を預けておくと、次は101万円に1%の利息が付きますから、1万100円増えて102万100円になります。
さらに次の年は102万100円に1%の利息が付くため、1万201円増えて103万301円となります。
初めは1万円だった利息が、次の年は1万100円、その次の年は1万201円と、どんどん増えていっていますね!

このように、元本に加えて利息も一緒に運用していくことで、利息分にも利息が付くため、どんどん利益を増やしやすくなります。これを「複利」といいます。
先ほどは仮に1%の預金で計算しましたが、これは株式や債券、投資信託でも同じ。
運用して利益が出たら、その利益も含めて運用していくため、複利の効果が生まれ、雪だるま式にどんどん利益を増やしやすくなるのです。
なるべく早くから運用をはじめたほうが、長い間運用できるため、大きな複利効果が期待できます。
だから「今すぐ」はじめるのがおすすめなんですね。

2.若いうちに投資の勉強ができる

なるべく早く、若いうちにはじめることで、実践しながら投資を勉強できます。
60代で退職したあと、退職金を元手に投資をはじめる方も多いです。しかし、万が一失敗し老後の生活費がなくなってしまうと大変ですよね。
20代~30代の若いうちなら、失敗しても十分リカバリーがききます。
早めに投資で損する経験をしておくことで、どのように運用するべきなのか身をもって学べ、投資の判断力がつきます。

また、60代や70代から投資をはじめる場合、価格が大きく動くようなリスクが高い金融商品に手を出すのは、なかなか難しいでしょう。
若いうちであればある程度のリスクが取れるため、さまざまな金融商品にチャレンジできます。
いろいろ試してみる中で、自分に合った運用方法を見つけることができるでしょう。

3.時間の分散投資ができる

先ほど、資産をいくつかの金融商品に分散して運用することでリスクが抑えられるとお話しました。
同じように、資産を一度に投資するのではなく何度かに分散させて投資する方法もリスクを抑える効果があります。
これを「時間の分散投資」と呼びます。

若いうちに投資をはじめていれば、何度も時間の分散投資ができるため、リスクを抑えて運用できます。
なお、時間の分散投資については、次回くわしく解説します。
次回は、金融商品をまとめて一気に購入したほうがいいのかそれとも、毎月少しずつ購入したほうがいいのかについて詳しく見ていきましょう!
(金融まなぶ)