米カリフォルニア―寿司もカクテルもゴム手袋で作るという法律が誕生「もう寿司じゃない」

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カリフォルニアの新しい法律では、生野菜や生魚など火のとおっていない食品を素手で扱うことが禁止されることとなりました。おしゃれなバーテンもゴム手袋をしてカクテルを作り、板前さんもゴム手袋で寿司を握ることに!

衛生管理を徹底する理由でできたこの法律ですが、バーテンダーたちはがっくり肩を落としています。素手で生の食品を触ってはいけないということは、おしゃれなカクテルにフルーツを飾る時も、氷をグラスに入れる時も手にはゴム手袋をしていないといけないということなのです。

手の感触だけでシャリの大きさや握り方を調節し巻物も巻いてきた日本人の板前さんにとっては、手袋をつけた手で握った寿司はもはや本物の寿司とは言えないと嘆いています。

カリフォルニア以外のいくつかの州ではすでにこの法律が存在しており、全米で展開しているレストランチェーンや企業にとってはさほど驚くような新ルールではなかったようですが、カリフォルニア州内だけにあるお店や飲食業者にとっては大変なショックでした。

7月までの半年間は、実際に手袋をつけていなくても、注意を受ける程度で済むそうですが、7月以降はそうもいかないようです。ガイドラインに沿った厳しい講習を受けたものだけは特別にゴム手袋を免除される、という規定も検討されているようですが、とりあえずはこの新法律だけが施行されました。

かっこいいバーテンダーがつけているゴム手袋も、ベテランの板前さんがつけているゴム手袋もやっぱり見たくないのが本音ですよね。

参考:
New Law Puts Gloves On California Bartenders
http://www.npr.org/blogs/thesalt/2014/01/26/266449216/new-law-puts-gloves-on-california-bartenders

Sushi Chefs Aren’t Feeling California’s New Glove Law
http://www.npr.org/blogs/thesalt/2014/01/26/266761284/sushi-chefs-arent-feeling-californias-new-glove-law