ヘッド・デザイナー不在のディオール、後継者選びにファッション界が大注目！

種差別的な言動が原因でジョン・ガリアーノ（John Galliano）が解雇されてからヘッド・デザイナー不在の状態が続いているフランスの老舗メゾン、ディオール（Dior）の動向に大きな注目が集まっている。後継者の人選については、3月にガリアーノが解雇された直後から様々な噂が浮上していた。ディオールが後継者を決定するのは数ヶ月後になると予想されているが、米WWD紙によると同ブランドのアドバイザーたちはすでに後継者候補を絞り込んでいるという。

候補者として名前が挙げられているのは、現在ジバンシー（Givenchy）のデザイナーを務めているリカルド・ティッシ（Ricardo Tisci）や大物デザイナーのトム・フォード（Tom Ford）、アレキサンダー・マックイーン（Alexander McQueen）の急逝後に同ブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任したサラ・バートン（Sarah Burton）、ランバン（Lanvin）のアルベール・エルバス（Alber Elbaz）、バレンシアガ（Balenciaga）のニコラ・ゲスキエール（Nicholas Ghesquiere）、ニナ・リッチ（Nina Ricci）の前アーティスティック・ディレクターで現在はセオリー（Theory）のデザイナーを務めているオリヴィエ・ティスケンス（Olivier Theyskens）など、いずれ劣らぬ人気デザイナーたち。

現職に大満足していると公言しているアルベールがディオールに移籍する可能性はほとんどないといわれているが、以前にディオールのメンズウエアのデザイナーを務めていたエディ・スリマン（Hedi Sliman）やエッジーなデザインで注目を集めているハイダー・アッカーマン（Haider Ackermann）、自身のブランドを展開しているプラバル・グルン（Prabal Gurung）の3人はガリアーノの後継者として有力視されている。