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入試休み、春休み中の学生で混雑する東京ディズニーシー(TDS)。

【写真】なるほど「気象コントロールセンター」だったのね。言われてみれば、それらしい建物だもんね

「タワー・オブ・テラー」をはじめ、絶叫系アトラクションが3時間前後の待ち時間となる中、ポートディスカバリーにある「ストームライダー」は、比較的空いています。

人気薄なのかと思いきや、実はアトラクション内外には、いくつものこだわりが隠されています。

これを知っておくと「ストームライダー」を10倍楽しめる、さまざまな秘密やトリビアを紹介します。

■おさらい:「ストームライダー」ってなんだっけ?

「ストームライダー」は、ストーム(嵐)の中心で爆発させると、ストームを消滅させる事ができるという、ミサイルの様な “ストームディフューザー” を搭載した飛行マシン。

ゲストはコックピットの上部にある観測デッキに搭乗します。

このストームライダーは、「飛行型気象観測ラボ」(「ラボ」とは「laboratory」の略で、研究所・研究機関等)で、ゲストはストームライダーのパイロット、ちょっと危なっかしい? 副官のキャプテン・デイビスが操縦する飛行機に搭乗することになります。

ポートディスカバリーにある「気象コントロールセンター(Center for Weather Control)略称:CWC」が開発したもの。同エリアにはこの「CWC」のマークが至る所で見られるのはこのためです。

現在はこのストームライダー計画の研究成果を発表するため、ポートディスカバリー全体でフェスティバルを開催中。

「アクアトピア」のウォーターヴィークルも、実は水上交通システムの実験中なのですが、今日は特別にゲストにも公開中なのです。

■いざアトラクション内へ! レーダースクリーンにポートディスカバリーも映っている

ゲストは、建物に入る直前、左右のどちらかのマシンを選びます。内容は左右共に同じです。

しかし実は、向かって右側を選んだ方が出口に近く、退出が早くなります。

中に入ると、中央奥には、大きなレーダースクリーンがあります。よく見ると、下部にはちゃんと「PORT DISCOVERY」がありますので注目してみてください(建物内部は写真撮影禁止ですので、画像はありません)。

このストームは風速70m、気圧は925hPaで、実は1961年に実際に室戸岬(高知県室戸市)で発生し、200人以上の死者を出した戦後最大の「第二室戸台風」とほぼ同じ規模です。

■研究員たちのジョーク(?)に注目

このプレショーエリアでは入り口近くにある水槽で発生させたストームの消滅実験を行い、大きな爆発音が発生し、クルー(研究員)は、

「実際は大した事はありません。この100万倍程度ですから……」

と説明があります。

しかし、実はこの建物内にいる研究員(キャスト)は爆発の瞬間には、全員、自分の耳を塞いでいるのですね。本当は研究員も爆発は好きではないのかも?

■乗り込む前に、ちょっと後ろを振り返ってみよう

クルーの説明を聞き終わるとストームライダーに搭乗します。

ゲストは搭乗口へと向かいますが、実は中央にあるレーダースクリーンには、右上から徐々に、今回のミッションの対象となるストームが近づいてきているのです。

搭乗する頃には、かなり巨大になって近づいているのがわかるので、ちょっと乗る前に振り返ってみてくださいね。

■飛行艇の船体に書かれた文字や、国際信号旗の意味は?

そして飛行機は離陸し、ミッションがスタート。

いざストームへ! 流れてくる風景は前方のスクリーンだけでなく、横の丸い窓にも写されているので、こちらもお忘れなく!

離陸してから間もなくすると、上空を飛んでいる大きな飛行艇があります。

この船体に書かれている文字は「TDS01」。これは東京ディズニーシーがグランドオープンした「2001年」を表しているものと思われます。

また、その飛行艇の真下ギリギリを通過していきますが、この時に船体下には旗が付いています。

これは “国際信号旗” と言うもので、船舶間の通信に使われる、世界共通の旗印です。1枚だけでも意味を持つのですが、それぞれアルファベットの意味もあります。

ここにある旗を、国際信号旗のアルファベットに合わせてみると、「T」「D」「S」の文字が隠れているのです。ほんの一瞬で、誰も気がつかない様な所にあるのですが、余裕があれば、確認してみてくださいね。

■キャプテンスコットも無事だったみたい

そしてミッションの途中には色々ありますが、なんとか与えられたミッションは成功。

夕日の美しい大空が……とその瞬間、まさかの落下……!

そして、その時、真下には雷に打たれて出火していたキャプテンスコットが操縦していた、別のストームライダーが、水面にちゃんといるのです。

どうやらキャプテンスコットも無事に帰還できていた様ですね!

まあ、そんな人の心配をしている場合ではないのですが……?

■必見! ストームライダーを帰還へと導く光のライン

「ストームライダー」を中心に、未来的な斬新なデザインが並ぶ、ポートディスカバリー。

このエリアは夜になると、一層未来的なイルミネーションが輝きます。

そんな中、隣にある「アクアトピア」の南側のエリアに乗って、出口から出た時、正面には円形の大きなオブジェの様なものがあります。

夜になると、ここから “太い光の柱” が空に向かって伸びているのが見えます。

特に、冬の澄んだ空気の時には、遠くからでもはっきり見える事も多くあります。

この光の柱、実はストームライダーの夜間誘導灯なのです。

自然現象を相手にするストームライダーですから、きっと夜のフライトもあるでしょう。この光の筋が上空に伸びている事で、これを目印に帰還しているのですね。

ちなみにストームライダーは水上走行も可能。キャプテンスコットのストームライダーが帰還する時も、水上を移動している様子がわかります。

こうした様々なこだわりが、より一層、物語を演出してくれますよね。

いかがでしたか? 1回の搭乗人数が多いため、待ち時間も比較的短めな「ストームライダー」。

最先端の研究施設や画期的な機能を搭載した飛行観測ラボで、あなたも何か大きな発見ができるかも……?