認知症なんだって


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イラストレーターとして活動するなかざわともさん。祖母が86歳で認知症と診断され、元々怒りっぽくて意地悪な、正直怖くて苦手だった祖母への印象が、少しずつ変わり始めました。ついさっき話したことも忘れ、同じ話を繰り返す祖母。しかし昔の思い出を尋ねると、その目に光が戻ったのです。

戦火にさらされた故郷の町、ひたすらお腹を空かせていた戦中・戦後の子ども時代…。祖母の語りを聞くうちに、なかざわさんは出会うことのなかった若き日の祖母と出会っていきます。そしてそれは、苦手だった祖母ともう一度出会い直す体験でもありました。

会いに行くたび、少しずつ見えてきた祖母の過去と、祖父母ふたりの日々。なかざわさんが綴る、家族のエピソードをお届けします。

※本記事はなかざわ とも著の書籍『認知症の祖母が忘れなかったこと』から一部抜粋・編集しました。

登場人物


■認知症になった祖母

認知症なんだって


あのばぁばが認知症か…


正直私は祖母があまり得意ではなかった


何か小言を言われそうな緊張感がある


ばぁばたちって昔から怒りっぽいの?


幼い私は少し緊張した


どうしようもない


祖母のお決まりの言葉


だんだんと祖母を疎ましく感じるようになり


これなんだ?


あんなにおしゃべりだったのに…


私はようやく気がついた


今やちっとも怖くない


同じ話を何度も繰り返す


どんなことしてたの?


私は強く興味を持った


ばぁばもっと話聞かせて


著=なかざわ とも/『認知症の祖母が忘れなかったこと』