俺の体内に巣食う病魔のボスは、美人でマジメなやつだった!?


【漫画】本編を読む

「勇者が正義、魔王が悪」という王道ファンタジーと思いきや、本作で描かれるのは少し変わった世界。病魔が魔王軍、免疫が勇者軍となり、人間の体内を舞台に物語が展開する創作漫画「なにゆえ もがき いきるのか?」だ。会社員として働きながら漫画家としても活動する新田せん(@nittasen)さんに、作品の着想や見どころを聞いた。

■敵なのに応援したくなる"まじめな魔王"

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主人公・森重大地は24歳。家庭や職場などさまざまな悩みを抱え、心身ともに疲れ切った毎日を送っていた。ある日、「免疫が病気と闘う姿をイメージすると治癒率が上がる」という話をきっかけに、自らの体内世界を夢で見るようになる。そこで待っていたのは、機能しない勇者軍(免疫)と、組織を支えるため懸命に働く魔王軍(病魔)だった。

魔王城へ招かれた主人公が耳にしたのは、「勇者軍が弱くなって領地が広がり、景気はうなぎ登り」「ベビーブームも来ていて開発が必要」と、自軍の将来を真剣に考える魔王の会議。部下や仲間を第一に考える姿を目の当たりにした主人公は、敵であるはずの魔王を嫌いになれなくなっていく。

■病魔にも事情がある!?逆転発想のきっかけ

このユニークな設定について新田さんは、「SDGsとか言いながらも経済活動はやめられず、地球環境の破壊を一向に止められない人類が、まるでがん細胞やウイルスのようだなと思ったことがきっかけです」と語る。そして、「逆にいえば、そういった病原体も好きで体を破壊してるわけじゃないのかなと!だって宿主が死んだら、自分たちもともに滅亡してしまうわけですから」と、病魔側の視点から物語を発想した理由を明かした。

■キーワードは「ジレンマ」

作品の見どころについて尋ねると、新田さんは「あまり言うとネタバレになるので、一言で言うと『ジレンマ』です」とコメント。また、読者の間で話題になっている魔王城のモデルについては、「ご想像にお任せします(笑)」と笑顔で答えた。

敵同士でありながら、互いの事情を知ることで揺れ動く主人公。相容れない立場だからこそ生まれる葛藤と、ラブコメを得意とする新田さんならではの展開が待つ異色の闘病ファンタジーを、ぜひ最後まで見届けてほしい。

■取材協力:新田せん(@nittasen)

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