電車で席を譲るも「私を年寄りだと思ってるのね」【不穏な空気】が漂うも → 女性の真意に「ほっこり」

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混み合う電車で、何やら揉め事? そんな会話が聞こえてきたら、いけないと思いつつも、ついつい耳をすませてしまいがちですよね。
今回は、筆者が電車の中で体験したお話をご紹介します。

混み合う電車で、席を譲る女性

私が電車に乗った時の出来事です。
車内は立っている人がチラホラいる混み具合で、私はドア前に立っていました。

すると、優先座席に座っていた一人の女性が、目の前に立つ高齢女性に声をかけたのです。
しかしどうやら断られてしまったようで、女性は会釈して座り直していました。

それまではよくある光景だったのですが……。

気に食わなかった? 何やら不穏な空気

「あなたね、私が年寄りだと思って……」

なにやら高齢女性が、座り直した女性にブツブツと言い出したのです。
高齢女性が言葉を発するたびに、ペコペコと頭を下げる女性。

私は二人の場所から少し離れていたので、会話を全て聞くことは出来ませんでした。
もしかすると、お年寄り扱いされたのが気に食わなかったのかな? なんて風に思ったのです。

しかし、それは私の思い違いでした。

温かい二人の会話に、こちらまでホッコリ

「そんなことよりね、自分の身体気遣いなさいね!」

そう語尾を強めて話す高齢女性に対して、笑顔になる女性。
私は降りる時に気付いたのですが、実は席を譲った女性には、マタニティマークがついていたのです。

高齢女性はお年寄り扱いされて怒っていたのではなく、女性の身体を心配してくれていたのでした。
お互いが「相手を想いやる」心で会話をされていて、なんだかとても素敵だなと思った出来事でした。

まとめ

てっきり喧嘩でも始まるのかとドキドキしましたが、完全に私の思い違いで恥ずかしいくらいでした。
このお二人のように優しい方がいると、こちらまで優しい気持ちになりますよね。
とても素敵なやり取りで、自分も見習いたいと思いました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K