大人の男ならではの色気に加え、どこか陰のある役どころがピタリとハマる毎熊克哉さん。大河ドラマ『光る君へ』では直秀役で注目を集め、多くの人を“ロス”に陥れた。

クールでセクシーなルックスとは裏腹に、「街場の庶民的な居酒屋にふらりと行くことが多い」とか。

大好きだというお酒と酒場での鉄板メニュー、そして毎熊さんが考える“満足度の高い店”について聞いてみた。

【6/1公開の毎熊さんのインタビューはこちらから】
「モテたいとか、そういうことは全然…」俳優・毎熊克哉が語った、役者としての信念




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「映画と同じで、作り手のこだわりが感じられる1品に出会うと感動します」




Q.お酒が好きとお伺いしましたが、普段は何を飲みますか?

毎熊:制限中でなければ毎日飲んでいますね。自宅に常備しているのはビール、焼酎、ウイスキー、ウオッカかな。

1杯目は必ずビールで、それはもう麦茶のような感覚で(笑)。そのあとは焼酎に移ることが多いです。

外で飲む時もまず1杯目は同じでビール。ただその後は、料理に合わせてお酒を選ぶことが多いです。といっても、ワインや日本酒の銘柄に詳しいわけではなく…。

どんなところで、どうやって作られたのかな、っていうのが気になるので、お店の方に説明いただく時は、いつも真剣に聞いています(笑)。

さんざん、お酒の失敗はしてきましたけど、38歳の今でも年に数回はひどい二日酔いになります。飲み慣れてないものを飲んだ時や緊張感のある会食で早いペースで飲んでしまうとなりがちですね。

Q.外食する時は、どこにどんなシーンで訪れることが多いですか?

毎熊:ごく普通の大衆的な居酒屋が多いですね。焼き鳥屋や赤のれん系の町中華も行きます。

大人数で行くというよりは、気心知れた相手と2人、3人で飲む感じかな。だから、予約しなくてもふらりと入れる街場の店、みたいなのが好きです。

なんてことのない店かも知れないけれど、つくねが絶品とか、〆のカレーが激うまとか、「おいしいものを食わせてやりたい」っていう作り手の想いやこだわりが感じられる1品があると、めちゃめちゃ感動します。

でも、だいたいそういうお店って地元のお客さんで賑わってるんですよね。きらびやかで華やかな雰囲気よりも、ローカル感のある落ち着いた空気の店が好きですね。

Q.メニューにあると必ず頼んでしまうものは?

毎熊:店に限らず自宅でもよく食べるんですが、冷やしトマトは絶対ですね。マヨネーズではなく、塩で食べるのが好きです。あとは、太刀魚が好きなので、塩焼きがあったら必ず頼みます。

基本、シンプルな料理が好きなんですよ。魚の塩焼きとか野菜のグリルとか、ブロッコリーの塩茹でとか。映えなくてすみません(苦笑)。

自宅で自分で作る際も、あまり手の込んだ料理はしないんです。




Q.毎熊さんにとって満足度の高い店とは?

毎熊:どんな環境下で誰と食べるかが大きく影響しますけど、たとえばトイレがきれいとかスタッフの方の対応が気持ちいいとか、そういう細かい点が最終的には大きいのかな、と。

料理と値段のバランスも大事ですけど、そういう全てをひっくるめて“こんなに美味しいのに、この値段なんだ!”と総合的に感じるのだと思います。

特に2回、3回、行くお店って、そうじゃないですか。どんなに美味しくて値段がお手頃でも、雰囲気の悪いお店には2回目は行かないと思いますし。

僕は店主さん1人で切り盛りしているこぢんまりとしたお店も好きです。今忙しそうだから、ビールのおかわりはもう少し落ち着いたらオーダーしようかな、みたいな(笑)。でも店主さんもそれをわかっていて、「ごめんねー、ちょっと待っててねー」って返ってくる。

かといって距離感は絶妙で、いい感じにほっといてくれる。で、飾らないシンプルな料理がうまい。数軒ですけど、そんなお気に入りの店はありますね。



大河ドラマ『光る君へ』の直秀役で注目を集め、多くの人を“ロス”に陥れたというのに、どこまでも飾らず自然体だった毎熊さん。

だからなのだろう、彼が街の酒場にのカウンターに馴染んで飲んでいる姿が目に浮かぶようだ。

今年の秋は主演映画の公開が控えるなど、忙しい日々はまだまだ終わりそうにない。撮了後、うまい酒とビールを街の酒場で1杯やる日がきっと待ち遠しいはずだ。


■プロフィール
毎熊克哉 1987年生まれ。広島県出身。高校卒業後、映画監督を志して上京。専門学校で映画制作を学びながら作品作りに携わる中で、俳優に転身。2016年公開の主演映画『ケンとカズ』で脚光を浴び、以降、話題作に続々出演。製作側として携わった映画『東京ランドマーク』が新宿K’s cinemaにて公開中。

Photos/Satoko Imazu(model), Shunsuke Okui@TC(food), Styling/Takafumi Kawasaki, Hair&Make-up/Kanako Hoshino, Text/Yoshie Chokki




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