「職場でのストレス」ランキング2位は「仕事量の多さ」。1位は?
キャリアバイブル(運営会社:NEXER)はこのほど、職場でのストレスに関するアンケートを実施し、結果を公開しました。
■職場でのストレスはありますか?
働いていると、人間関係や仕事の悩み、労働時間などなど少なからずストレスに感じている人も多いのでは?
では会社に勤めている人のうち、どれほどの方がどのような理由でストレスを抱えているのでしょうか。また、うまくストレスを発散できているのでしょうか。
今回は会社に「役員」もしくは「従業員」として勤めている全国の男女1,185人の人たちに「職場でのストレス」についてアンケートを実施しました。
■77.5%が「職場でのストレスが溜まっている」
まず、現在会社に勤めている全国の男女1,185人に、職場でのストレスについて聞きました。「かなり溜まっている」が26.5%、「少し溜まっている」が51%と、合わせて77.5%の人が少なからず職場でのストレスがあるようです。
ストレスが「溜まっている」と回答した人に、職場でのストレスの一番の原因は何かについて聞いたところ、23%が「給与や待遇が悪い」と回答し、もっとも多い結果になりました。
それぞれの回答をした人に、どのようなことがストレスになっているか具体的に聞いています。
◇給与や待遇が悪い
・「仕事量が増えてきているが昇給やボーナスに反映されていない」(40代・男性)
・「同年代の平均給与と比較して、格段に少ない」(50代・男性)
・「仕事の内容の割に給与が低く、やる気につながらない」(50代・男性)
・「頑張って仕事をしているが、評価されないため」(40代・男性)
・「給料が長年働いていても余り上がらない。経営者が変わるたびにひどくなっていく」(40代・女性)
・「給与と仕事量のバランスがあってない」(20代・男性)
・「営業スタイルで、ノルマ達成した分だけ給与に反映されるシステムのため」(30代・女性)
・「かなりきつい仕事なのに給与はそこそこなので将来の蓄えが不安」(50代・男性)
・「不景気で一時的だと言っていた減給が、景気が回復しても元に戻してもらえない」(60代・男性)
「仕事量が増えてきているが、昇給やボーナスに反映されていない」や、「給料が長年働いていてもあまり上がらない」などの理由がありました。単に給料が低いことだけではなく、「給料が上がらない」ということにストレスを感じている人が多いようです。
◇仕事量の多さ
・「トイレに行く暇もないくらい時間に追われる」(30代・女性)
・「仕事が多すぎて、終始バタバタしているのがイヤ。余裕がなさすぎる」(50代・男性)
・「短時間に多量に処理する資料が回ってくることと予想外の仕事が入ることがあること」(60代・男性)
・「一人でやっているのでやることが多く常にオーバーフロー気味」(60代・男性)
・「あちこちから仕事をふられる」(40代・男性)
・「お客さんが多いため対応しきれず休憩時間も取れないことがストレスに感じる」(40代・女性)
・「仕事量の多さになります。出来ない事がある社員が多く私に回ってくることが多く私のすべき仕事以外の仕事が多くなる事があります」(40代・男性)
「トイレに行く暇もないくらい時間に追われる」や、「あちこちから仕事をふられる」などの理由がありました。トイレにも行けないと、ストレスに加えて健康面にも悪い影響が出てしまいそうです。
◇人間関係
・「上司が全く頼りにならず、何のために役職がついているのかわからない。人手不足をどうにかなると思っていて腹が立つ」(40代・女性)
・「パワハラ、モラハラをするような人や、心の狭い人など、人間性に問題のある人たちがいて職場を振り回し、雰囲気が悪い」(40代・女性)
・「概ね良好な人間関係が築けているが、一人、自分勝手な人がいるので、それにストレスを感じている」(60代・女性)
・「コミュニケーションが取れない同僚がいる。挨拶もしない人がいる」(60代・女性)
・「部下が仕事をしないことへの苛立ち」(60代・男性)
・「自分のことは棚に上げてマウントを常にとってくる同僚がいる。戦っているが馬鹿馬鹿しくなって相手にはしないでいるがその存在が鬱陶しい」(60代・男性)
部下が仕事をしないことへの苛立ちや、コミュニケーションが取れない同僚がいるなどがありました。多くの人とは良好な人間関係を築けていても、1人でも自分勝手な人がいるとストレスに感じてしまうという人もいました。
◇コロナ禍関連
・「コロナで満足なコミュニケーションがとれない。コロナになって飲み会とか出張とか人とのコミュニケーションが大幅になくなったこと」(50代・男性)
・「コロナの影響。コロナウイルスの影響で売り上げが激減している」(40代・男性)
・「コロナのせいで予定がころころ変わる」(50代・女性)
・「コロナ禍なので仕事がはかどらない。海外出張がなくなった。業務の進捗が思わしくない」(60代・男性)
昨今のコロナ禍によってさまざまなことが出来なくなったり、業績が悪くなったりしたことでストレスが溜まっている人も少なくないようです。
■ストレスの発散はできている?
続いて、「ストレスが溜まっている」と回答した人に、ストレスの発散はできているかについて聞いたところ、48.1%が「できている」と回答。どのように発散しているか、ストレス発散方法についても聞きました。
◇ストレス発散方法
・「カラオケは毎週。フットサルは月1〜2回で発散」(40代・男性)
・「ジムで汗を流す。サウナに入る」(60代・女性)
・「ゴルフの打ちっぱなしで思いっきり振り回す」(50代・男性)
・「同じ思いの同僚と愚痴を言い合ったり、カラオケに行って大声で叫んでいる」(40代・女性)
・「おうちで好きなものを食べて飲んでだらだらする」(50代・女性)
・「ペットと遊んだり可愛がったりする。ゲームをしたり漫画を読んだりする」(40代・女性)
・「休みの日に時間を作ってウォーキングに行ったり、好きな音楽を聴いたりして気分転換を図っている」(50代・男性)
・「お気に入りの動画を観たり、本を読んだりしています」(50代・女性)
ストレスの発散方法はさまざまありましたが、「運動」「カラオケ」などが特に多いようです。
■まとめ
今回は職場でのストレスについての調査を実施し、「かなり溜まっている」が26.5%、「少し溜まっている」が51%と、合わせて77.5%の人が少なからず職場でのストレスがあるという結果になりました。
その原因としては、「給与や待遇が悪い」「仕事量の多さ」「人間関係」などの人が多いようで、最近では「コロナ禍」が原因という人も少なくないようです。
同社では、「あまりストレスを溜め込んでも良いことはないので、うまく発散しながら働いていきたいですね。それでも本当に耐えられない場合は、その職場を離れるというのも一つの方法かもしれません」と結んでいます。
■「職場でのストレスに関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年5月14日〜5月17日
質問内容:
質問1:職場でのストレスについて、当てはまるものをお選びください。
質問2:職場でのストレスの一番の原因として当てはまるものをお選びください。
質問3:どのようなことがストレスになっているか、可能な範囲で具体的に教えてください。
質問4:ストレスの発散はできていますか?
質問5:あなたのストレス発散方法を教えてください。
集計対象人数:1,185人
集計対象:現在会社に「役員」もしくは「従業員」として勤めている全国の男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
(エボル)