【健康診断】数値が「基準外」…どうすればいい? 今日からすぐできる“項目別・改善法”
年1回は受ける人が多い健康診断。健康診断でわかる数値は生活習慣で変動しやすいものがほとんどです。しかし、多くの人は、検査数値を見て基準内だったかどうかの確認のみだったり、“経過観察”と記載されていてもそのまま放置したりしてしまう人がほとんど。
これらの数値は早めであればあるほど、容易に変動します。逆を言えば、時期が遅くなればなるほど、改善が難しくなってしまいます。
今回は検査項目の意味と、検査値が高値、または低値だったときの生活改善法についてご紹介していきます。
栄養状態がわかる主な検査
栄養状態は、身長、体重、腹囲、体脂肪率、内臓脂肪率、脂肪総量、筋肉量、などの計測できるものから、血圧、脈拍数、など、様々な検査で測ることができます。血液検査では、総タンパクと総コレステロールで確認することができます。
総タンパク
血液中に含まれるタンパク質の量。
高い場合は、脱水状態であったり、慢性的な炎症が起こっていたりすることも。
しかし、過度なダイエットをしたり、身体の栄養障害が起こっていたりする場合は低い値になります。
■高値の場合
十分に水分補給を行うとともに、食事量が多い場合は節制するといいですね。
■低値の場合
過度なダイエットをしていないか振り返り、食事の摂取量を増やしてみるといいですね。
<総コレステロール>
身体で重要な役割をするコレステロール。
高い場合は、脂質過剰、運動不足が考えられますが、低い人は、吸収不良や栄養失調も考えられ身体が栄養不足のことも。総タンパク同様、食事量が足りているか確認してみてください。
■高値の場合
脂質量や食事量のボリュームを下げ、カロリーコントロールをして様子をみるといいですね。
■低値の場合
総タンパク質同様、食事の摂取量を増やしてみるといいですね。
体内の脂質量がわかる主な検査
嫌われがちな脂質ですが、身体のホルモン分泌や潤いある肌、細胞膜の構成成分として重要な役割を持っています。ただ、多ければ血管内が詰まってしまって動脈硬化を引き起こす恐れも。
体内の脂質量は、LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、中性脂肪(TG)で確認することができます。
LDL(悪玉)コレステロール
肝臓から各臓器にコレステロールを運ぶLDLコレステロール。数値が高いと、血管にコレステロールが溜まり、血液の流れを妨げてしまいます。
通常、食べたものによって血中コレステロールが上がるということはほとんどないので、基準値内の人はコレステロールの多い食品を避ける必要はありません。悪玉コレステロールが酸化しないように、ビタミンCやポリフェノールなど抗酸化物質を摂るようにするといいですね。
■高値の場合
コレステロール値を低くするための食品を摂るのが効率的。良質の油が多い魚や、食物繊維の多い野菜やきのこ類、ポリフェノールが多い果物や大豆を積極的に摂ることで、コレステロール値が下がりやすくなります。
LDLコレステロールが高くても、善玉コレステロールが高ければ、身体への悪影響は少ないのですが、善玉コレステロールが低い場合は早めに食事を改善したいもの、
LDLコレステロールが高い場合は、「LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値」を計算し、1.5以下であれば、さほど気にする必要はありません。
HDL(善玉)コレステロール
身体の中で使われなかったコレステロールを肝臓に戻す働きのあるHDLコレステロール。いわゆるお掃除役なので、コレステロールといえども、体内に多い方が健康的。
■低値の場合
HDLコレステロールはウォーキングによって体内で増えることがわかっています。また、意外なことにお酒でも上昇します。しかし、これは“適量”のお酒であり、尚且つお酒が飲めない人が無理に飲んで効果がでるほどの価値はありません。
中性脂肪
身体に貯蓄してあるエネルギー源である中性脂肪は、普段皮下脂肪や内臓脂肪として貯蔵されていますので、脂肪が多い太った人はこの数値も高めにでやすいもの。
食事と密接な関わりを持っていて、清涼飲料水やポテトチップスなどの嗜好品、暴飲暴食も中性脂肪を上げます。特に果物の甘み成分でもある果糖は中性脂肪を蓄積させやすいのです。
また、検査前の食事も影響しやすく、前日に暴飲暴食をした場合、検査数値が上昇することもあります。
■高値の場合
食事の節制、脂肪のつきやすい夜は果物、嗜好品は控えた方が下がりやすくなります。そして、食物繊維の多い海藻、きのこ類を摂って、脂質の排泄を促すことがオススメです。
■低値の場合
エネルギー不足となり、臓器の働きが低下することも。過度なダイエットはやめた方がいいですね。
体内の糖の代謝がわかる主な検査
糖代謝は空腹時血糖値、HbA1cで確認することができます。
血糖値
食事をすると血糖値が上がり、私たちの活動のエネルギー源となります。しかし、食べたものが代謝できないと血中に糖分が多い状態が続き、細い血管に障害が出てきてしまいます。
糖質の多い食事での影響が短時間で強くでる数値で、検査直前に飴をなめていたり、食事をしたりすると数値が高くでる場合もあります。逆に検査の1日前に食事量を節制すると、検査では低くでる可能性もあります。
日頃から主食の量が多かったり、甘いものを食べる習慣があったりすると上がりやすくなります。
■高値の場合
海藻や野菜、きのこなど糖分の吸収を抑える食物繊維が多い食べ物を、食事の最初に食べたり、間食を控えたり、運動をしてエネルギーを消費したりすることで数値は下がりやすくなります。
■低値の場合
低血糖になっていることもあるので、エネルギー源となる糖質の補給をするといいですね。
HbA1c
糖尿病と密接な関係にあるHbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)は、1〜2ヶ月前の血糖の状態が推測できます。血糖値と違い、検査の1日前に食事量を節制しても、数値には影響がでません。
数値の高い要因や下げる方法は血糖値と同様になります。
今回ご紹介した数値は食事改善を1ヶ月〜3ヶ月ほど続ければ改善しやすい数値。食事以外でも、喫煙に加え、多忙や睡眠不足、ストレスでも数値は悪化します。要因となるものは避けるようにして、こまめにチェックをしていきたいもの。
健康診断は最低年1回、数値が変動してきた人は3ヶ月に1回は検査をして、専門医に診てもらいながら、自分の身体をメンテナンスしていくようにするといいですね。

