話し言葉と文字表記が異なり紛らわしい言葉1位「雰囲気(○ふんいき ×ふいんき)」

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メールを打つときなど、しゃべっている感覚で文字入力をしていると、「なんで漢字変換できないの!?」という事態に陥ることがあると思います。それは、ふだん使っている話し言葉と文字表記が異なるから。今回は、そんな紛らわしい言葉について、読者581名に聞いてみました。

Q.話し言葉と文字表記が異なり紛らわしい言葉を教えてください(複数回答)
1位 雰囲気(○ふんいき ×ふいんき) 29.4%
2位 原因(○げんいん ×げいいん) 10.8%
3位 温州(○うんしゅう ×おんしゅう) 10.7%
4位 全員(○ぜんいん ×ぜいいん) 9.1%
5位 その通り(○そのとおり ×そのとうり) 8.4%

■雰囲気(○ふんいき ×ふいんき)
・「変換できなくて、一時期困っていた」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「子どものころよく間違えた」(35歳女性/小売店/事務系専門職)
・「いつも紛らわしいなと思っていた」(30歳女性/不動産/事務系専門職)

■原因(○げんいん ×げいいん)
・「げいいんと何度も打ったことがある」(25歳女性/小売店/技術職)
・「『鯨飲』と出てきたときの衝撃は忘れられません」(36歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「自分の滑舌の悪さを感じる」(25歳男性/自動車関連/技術職)

■温州(○うんしゅう ×おんしゅう)
・「初めて見たときわからなかった」(25歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
・「うんしゅうと読めなかった」(23歳男性/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
・「おんしゅうミカンだと今の今まで思ってた」(32歳女性/情報・IT/営業職)

■全員(○ぜんいん ×ぜいいん)
・「ぜいいんと言っているからつい」(30歳男性/食品・飲料/技術職)
・「たまに一度で変換できないタイプミスをすることがあります」(29歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「これはよく自分も間違える」(31歳男性/金融・証券/専門職)

■その通り(○そのとおり ×そのとうり)
・「ときどき変換できなくて入力しなおすことがある」(31歳男性/小売店/事務系専門職)
・「よく間違えて修正している」(28歳男性/自動車関連/技術職)
・「予測変換でも出ない」(24歳女性/医療・福祉/専門職)

■番外編:わかっていても手が勝手に……
・体育館(○たいいくかん、×たいくかん)「わかっているのに、どうしてもたいくかんと打ってしまう」(27歳女性/食品・飲料/事務系専門職)
・王様(○おうさま、×おおさま)「発音ではおおさまという人のほうが多いので」(23歳男性/医療・福祉/専門職)
・決して(○けっして、×けして)「普段から間違えて使っている」(34歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

●総評
1位は「雰囲気」でした。アナウンサーでも「ふいんき」と言ってしまう人がいるようです。もちろん、「ふんいき」と打ち込まないと漢字変換できません。入力ミスとしては定番でしょう。

2位「原因」も同様に、「ん+母音」の発音がむずかしいことから起こる誤り。特に子どものころは、この発音がなかなかできません。だから、大人になっても「げいいん」と言ってしまうようです。

3位は「温州」です。温州市は中国浙江(セッコウ)省にあるミカンの名産地。中国では「ウェンジョウ」と発音されるようですが、日本では「うんしゅう」と読みます。温州ミカンは名産地にあやかっているだけで、温州原産というわけではありません。

4位の「全員」も、子どものころから言い慣れた口語をそのまま使っているわけですね。その証拠に、子どもがあまり使わない「婚姻」や「参院」などは正しく発音しているはず。5位の「その通り」も間違えやすい言葉。歴史的仮名遣いで「ほ」や「を」と書いていたものは「お」とする決まりがあるそう。

要注意ですね。

(文・OFFICE-SANGA 丸田十五)

調査時期:2014年1月25日〜2014年1月28日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性243名、女性338名
調査方法:インターネットログイン式アンケート