銃創手当の最新技術「傷口にいれると15秒で膨らんで傷をうめることができるスポンジ」−米オレゴン

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銃で撃たれるなんて日本にいたら普通ありえませんが、世界で戦う米軍兵士には簡単に起こりうることです。そんなとき出血多量による死亡を防ぐため、傷口にいれると15秒で膨らんで傷をうめることができるスポンジが開発されました。

RevMedxという退役軍人や科学者からなるスタートアップが開発した、XStatというこの装置。撃たれた直後の手当に威力を発揮し、生存の確率がぐっとあがります。

銃で撃たれた場合、ガーゼをあてて傷口を圧迫する応急処置が一般的ですが、実はこの方法かなり痛いんです。まず手当する前に、安全のため撃たれた人が持っている銃を取り上げるそう。また重傷の場合、この圧迫法では効果が薄いとのこと。

そこで彼らが目をつけたのはタイヤの修理に使われるスプレーです。これを吹き付けるだけで泡が広がって穴を閉じることができます。

最初は出血の圧力により傷口から抜け落ちてしまうという問題がありましたが、濡れると膨らむスポンジを素材に採用することで解決。

パルプでできた直径1cmのスポンジを、血液凝固作用のあるキトサンでコーティングしています。

これを狭く深い傷口に挿入するため、注射器のような容器に入っています。米軍からの助成金500万ドルを使って開発されたこの製品。お値段は100ドルです。

開発者たちは実際に戦場で負傷した兵士を見ており、この技術が役立つことを確信しています。

参考:A new way to heal bullet wounds - with sponges
http://uk.news.yahoo.com/a-new-way-to-heal-bullet-wounds-with-sponges-161944297.html