前回:「港区の闇にのまれたのは…私」お金と野心に目がくらんだ女の後悔とは◆大失態の誕生日からちょうど1週間が過ぎた日曜日の14時過ぎ。西麻布から赤阪に向かっているタクシーの中で携帯が鳴った。≪宝ちゃん、お久しぶりです。急遽なんですが、仕事で日本に帰ることが決まりました。時間が合えば、2人でお食事でもしませんか?僕の滞在日程は…≫― 伊東さんだ。パリの2つ星レストランのシェフである伊東さんからのLINEだった