ギネス世界記録!最も甘いもの、最も苦いものってなに?―砂糖の3,250倍甘い!1億分の1に薄めても苦い!

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皆さんは、世界で最も甘いもの、そして苦いものはどんなものか知っていますか? 「知っている!」という人は意外と少ないのではないでしょうか。今回は、どんなものが世界一甘くて、また世界一苦いのか、ご紹介します。

■世界一甘いのは植物の種の成分!

『ギネス世界記録2015』に掲載されている「最も甘いもの」は、西アフリカで発見されたカテンフェ(Thaumatococcus daniellii)という植物の種子に含まれる植物性タンパク成分とのこと。この成分はタウマチン(ソーマチン)と呼ばれるもので、砂糖の3,250倍の甘さを誇ります。

現地では古くから甘味として利用されており、1840年にイギリス陸軍の軍医を介して西洋に伝わり、研究が行われてきました。タウマチンはタリンという名前で商品化され、乳飲料や冷菓、清涼飲料水などに使用されました。

日本では1979年に甘味料として認可されました。これは先進国の中で一番早い認可だったそうです。

ちなみに、他の主な甘味料の甘さは

・アスパルテーム……砂糖の200倍
・アセスルファムカリウム……砂糖の250倍
・サッカリンナトリウム……砂糖の400倍
・スクラロース……砂糖の750倍

となっています。いかにタウマチンが甘いのか分かりますね。

■世界で一番苦いものは1億分の1に薄めても苦い!

甘いものの次は、世界で最も苦いものをご紹介しましょう。『ギネス世界記録2015』に掲載されている「最も苦いもの」は「デナトニウム陽イオン」という物質だそうです。

この物質は防腐剤として用いられるパラオキシ安息香酸エステルや、サッカリドという製品の材料となるもの。味覚検知のテストでは5億分の1もの薄さでも検知され、1億分の1の薄さにしても「苦味」を感じるほどなんだそうです。

この苦さを利用し、誤飲を防止するために殺虫剤や洗剤、工業用のアルコールに含むこともあります。また、幼児用玩具や小さな電子部品にも塗布することがあるそうです。そのため、日本では食品添加物として認可されています。

ちなみに、よくテレビ番組で取り上げられている「世界で一番辛いもの」については、現在「キャロライナ・リーパー」というトウガラシが世界一辛いとギネス世界記録に掲載されています。その辛さは激辛として有名なあのハバネロの5倍。

辛さの単位として知られるスコヴィル値はなんと156万です。防護服なしでは調理できないそうです。

世界で一番甘いもの、そして世界一苦いもの、おまけで辛いものを紹介しましたがいかがだったでしょうか? そこまですごいものと聞くと、ちょっと試してみたいと思ってしまいますよね。恐らく後悔するでしょうけど(笑)。

『ギネス世界記録』は60年間、地球上の世界一を見い出し、紹介し続けてきた記録集です。本記事掲載の記録は『ギネス世界記録2015』編集時点のもので記録は更新されている可能性もございます。

(C)GUINNESS WORLD RECORDS LIMITED

⇒ギネス世界記録公式HP
http://www.guinnessworldrecords.jp/

(中田ボンベ@dcp)