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アトラクションに少ない待ち時間で乗れる便利なファストパス。

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実は取り方やその活用法を知っていると効率的に楽しむ事もできます。「あと一枚」が取れるかどうかでパークの過ごし方は大きく変わってきます。

今回は東京ディズニーランド東京ディズニーシーをより楽しむための、ファストパスの上手な取り方 & 活用法10選をご紹介します。

ディズニーランド&シーで多くのアトラクションに乗るには欠かせないファストパス。ただ、なんとなく取るだけではなく、その性質を知れば、効率的に楽しむことも可能です。

■ファストパスの基礎知識はこちら
【TDR】初心者のためのディズニー・ファストパスQ&A! 使い方パーフェクトガイド

■ファストパスの使い方・3つの基本

(1)「早く乗る」より「早く取る」を優先!

ファストパスをできるだけ多く取得する大きなポイントとなるのは、特に朝の入園直後は「アトラクションに早く乗る」よりも「ファストパスを早く取る」を優先する事。

早く発券できれば、次の発券可能な時間までが短くなり、トータルの発券可能枚数も増えます。

ファストパスは発券枚数が限られており、基本的には先着順です。混雑状況にもよりますが、ファストパスは人気の時期の混雑日なら、お昼過ぎくらいにはほとんどの発券が終了することもあります。

アトラクションに早く並ぶのも悪くはないのですが、その間も発券数と対象時間はどんどん進んでいきます。

時間が遅くなれば、それだけ取れる枚数が少なくなり、乗れる時間が遅くなってくるので、目の前のアトラクションが空いていたとしても、「乗る」よりも「取る」を優先しましょう。

(2)待ち時間の短いアトラクションのファストパスは取らない!

できるだけ早く取りたいファストパスですが、状況によっては「取らない方がいいファストパス」もあります。簡単に言うと、「待ち時間が短いアトラクションはファストパスを取らない」という事。

ファストパスは一度取ってしまうと、一定時間取れなくなるため、トータルの待ち時間を考えると、ファストパス対象アトラクションでも、並んでしまった方がいい場合もあります。

例えばディズニーランドでは、「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」は、ゲストが乗るライドの台数が多く、一回の収容人数も多いため、それほど待ち時間は長くなりません。

(参考:2014/10/12 入園制限がかかった日でも最高で70分程度)

また、ディズニーシーでは、こちらも一回の収容人数が多い「マジックランプシアター」や、長時間待ちになる事が少ない「海底2万マイル」は、混雑時でもさほどスタンバイは伸びない傾向があります。

(参考:2014/10/12 入園制限がかかった日、最高で120分程度まで行ったが、夕方には60分程度に落ち着いた)

とりあえず何でも取る! のではなく、現在の待ち時間を考慮しながら、効率的に取得しましょう。

(3)パレード & ショー終了直後には絶対使わない!

次のポイントは「ファストパスを使うタイミング」。記載の時間内であればいつでもいいのですが、実は「使ってはいけない時間帯」があります。

それは、季節のショーやパレードの終了直後の時間帯です。

ショーやパレードの終了後には、多くのゲストが一気に移動し始めるため、ファストパスエントランスが集中して混雑するからです。

そもそもファストパスは時間帯予約券。メインショーやパレードが行われている時は、その時間帯のファストパスを持っている方が一時的に減少しています。

そして終わった直後にゲストが集中してしまうのです。

特にパレードルートやショーエリアから近いアトラクションがその影響を受けやすく、ランドなら「バズライトイヤーのアストロブラスター」、「スペースマウンテン」、「スプラッシュマウンテン」、シーなら「タワー・オブ・テラー」や「センター・オブ・ジ・アース」等。

タイミングを間違うとファストパスを持っているのに30分以上待つ事もあります。この時間帯は絶対避けましょう。

■ファストパスを発券する際の注意事項

(4)次の発券までの時間は「常に2時間」ではない!

多くの方が、ファストパスは「2時間経過しないと、次のパスが発券できない」と理解していると思います。しかしながら、そうではない場合もあるのです。

それは朝早い時間帯。その日の混雑具合やゲスト数によっても変わってくるのですが、パークが開園して間もなくの時間帯は、「次のファストパスが取れるようになるまでの時間が短い」のです。

例えば、朝一番でパークに入園し、8時5分に最初のファストパスを取ります。

その際、次の発券可能時間が8時40分くらいになっている事が多くあります(ただ、これは開園して間もない時間だけで、すぐに2時間程度の時間になります)。

短い時間で発券可能なら、最初の発券後、他のアトラクションにスタンバイ、そして終わった頃には次の発券も可能…となり、人気アトラクションを、1時間位で3つ程クリアする事も可能になります。

早めの来園はこんなメリットもあるのですね。

(5)リターンタイムを考えて取る!

せっかく取ったファストパスですが、アトラクションやレストランに並んでいて遅れてしまったら…? もちろんルールとしては、表示の時間内に行く事が鉄則です。これは当然の事。

そんな中、これまでは多少の遅れは入れてもらえるケースもありました。

ただ、最近はそのリターンタイムについて、券面記載の時間でないと無効になる事が明確になりました。

発券する際には、レストランの予約や帰りの時間、特に忘れやすい当選したショーの時間などに注意して、発券するようにしましょう。

■パーク内の移動の仕方、スケジュールの組み方もポイント

(6)次の発券可能時間になる「前」に取りに行く!

できるだけ多くファストパスを取るポイントは、既に入手したファストパスに記載されている「次の発券可能時間になる前に、取りに行く」という事。

正確に言えば、可能になったらすぐに取れるように移動しておく事です。

せっかく次の発券が可能な時間になったのに、休憩や食事をしてしまった、他のアトラクションに並んでしまった、つい忘れてしまった、終わってから取りに行けばいいや…などとなる場合もあると思います。

次のファストパスの発券可能時間に関しては、あまり気にしない方も多いのですが、特に混雑時は、時間とともに残数はどんどん減って行きますし、乗車対象時間もどんどん遅くなっていきます。

発券が5分遅れただけで、ファストパスが終わってしまう事もあります。

また入園制限がかかる程の大混雑時には、発券をするだけで30分近く並んでしまう事もあります。このあたりの時間も考えて発券時間前にはその発券機前にいるようにしましょう。

例えば、次の取得可能時間を携帯電話等のアラームにセットしておく等、ここはシビアに行動しましょう。

そこまできっちりしなくても…という気もいたしますが、そうしている間のロスが数時間待ちアトラクションのファストパスが1枚取れるか取れないか…という事にもなり、パークの行動に大きく影響する事もあります。

(7)時間節約&体力温存!次の発券も考えてパーク内を移動!

できれば多く取りたいファストパス。ただ広大なパークは、あっちこっち取りに行くだけでも相当疲れます。できれば体力も温存したいところ。

ただ、例えば、次の発券可能時間になり「次はタワー・オブ・テラーを取りたい!」と思ったものの、今はレイジングスピリッツに並んでいる…なんていう場合。

この2つのアトラクションはパークのほぼ対角線。移動をためらう長い距離です。

他にも、初心者がハマりやすい失敗として、「パレードやショーの途中で通行が規制されてしまい、動けなくなってしまう」ケースがあります。

また、中央を移動できるディズニーランドは、まだいい方ですが、移動に時間がかかるディズニーシーの場合は、大きなロスが生じる事もあります。これは非常に非効率。

参考:東京ディズニーシーで混雑に巻き込まれてウンザリしないための三原則

そこで重要なのは「次に取るファストパスの事も考えて行動する事」。

ただ、これはあまりキッチリ考える必要は無く、次のファストパスを取る場所を考えて、これからの行動を楽しめばよいでしょう。

広大なパーク。小さな事の様ですが、次のファストパスの発券可能時間も含めて、「次の次にどうするか」と言う事を考えて行動すると、時間も体力も節約になります。

■ファストパスを発券するアトラクションの選び方

(8)携帯・スマートフォンで待ち時間をチェックして、発券するアトラクションを決める

ファストパスを取得する時に気になるのは、その順番。

基本的には「混雑が激しい=待ち時間が長い」ものを優先的に取るのが効率的です。

現在、パークのスマートフォンサイトでは、アトラクションの待ち時間を見られますが、これを参考に、どのアトラクションの混雑が長くなるかを知っておくのが有効です。

例えば、「スターツアーズやスペースマウンテンは、ファストパスが遅くまで残りやすい」、「奥地にあるインディジョーンズアドベンチャーは、朝のスタンバイは空いている」…といった傾向があります。

自分が行く予定の1・2週間前に、同じ曜日の様子を予め調べておくと、どのアトラクションがどれくらい混雑し、ファストパスが何時くらいに無くなるのか、ファストパスが遅くまで残っているアトラクションはどれか…などの傾向をある程度頭に入れられ、効率的なファストパス取得ができます。

(9)季節ごとの混雑傾向によって、取るべき順番が変わる!

ファストパスが無くなっていく順番は、季節によって変化するものもあります。

例えば人気のスプラッシュマウンテンは、夏の混雑時は早くなくなりますが、冬の寒い日は濡れる事が嫌われて、意外に遅くまで残っている事もあります。

また普段は待ち時間の短めな「ホーンテッドマンション」ですが、ハロウィーン・クリスマス期間の特別バージョンになると、通常より早くファストパスが無くなります。期間限定でバージョンが変わる「タワー・オブ・テラー Level13」も同様です。

さらに、普段でも人気のコースター系アトラクションですが、特に学生が増える春休みは、かなり早くファストパスが無くなります。逆にこども向けの「バズライトイヤーのアストロブラスター」や「プーさんのハニーハント」は、普段よりは残りやすい…という傾向もあります。

これらの季節やバージョンで人気度が変わってくるアトラクションは、ファストパスの発券も早く終了する場合が多くあります。常に同じではない人気度を見極めて取得しましょう。

■朝一番で入園した場合のファストパス発券のコツ

(10)朝イチでは、「出てくるまでが長いアトラクション」のファストパスを取る!

朝早めの時間帯。開園し、お目当てのアトラクションの近くに到着。だけど、どっちに乗って、どっちをファストパス取ればいいんだろう? と困る事もありますよね。

この時間の攻略法としては「並んでから出てくるまでが長いアトラクションのファストパスを取る」、そして逆に「短いものをスタンバイで乗る」という事。

例えば「スプラッシュマウンテン」は乗り場まで遠く、出てくる時も時間がかかります。更に回転率もあまり良くない特徴があります。

対して「ビックサンダーマウンテン」は乗り降りが早く済み、回転率も比較的良いため、「並んでから出てくるまでが早い」のです。

そのため、待ち時間がほとんど変わらないのであれば、「スプラッシュマウンテン」はファストパスを取得、「ビックサンダーマウンテン」をスタンバイで乗った方が、空いている時間帯に早く次のアトラクションに移動できるので、効率的です。

他にも同じ条件で考えると、「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!” 」のファストパスを取って「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」にスタンバイ、「インディ・ジョーンズ®・アドベンチャー: クリスタルスカルの魔宮」のファストパスを取って「レイジングスピリッツ」…の方が効果的です。

パーク内が混雑してくるとあまり効果はありませんが、朝早めの時間帯であるならば、これは確実に効果的です。

いかがでしたか? ファストパスはただ何も考えずに発券するより、これらの様子を考えながら発券すれば、「あと一枚」が可能になる事もあります。

上手な取り方 & 使い方をマスターすれば、効率的にパークを楽しめるかも?