失恋から立ち直るまでの7段階「答えを求める→否定→交渉→悪化→怒り→受容→希望」
大好きなパートナーから突如別れを告げられたら、相手への想いが深ければ深いほど、心の傷が癒えるまでには長い時間を要します。しかし、いずれは誰もがその葛藤を乗り越え、また新しい相手と巡り合うために歩き出すことができるはずです。
パートナーとの別れから立ち直るまでに、人はどのような経過を辿るのでしょうか。失恋発生からの心の回復過程について、臨床心理学者のSuzanne Lachmann さんが、7段階に分けて解説しています。それぞれの段階は同時に起こることもあれば、順序が前後することもあるようです。
現在、失恋真っ只中にある人は、自分がどの段階にあるのか照らし合わせてみてはどうでしょうか。
第1段階:必死に答えを求める
何故パートナーが自分に別れを告げたのか、あなたはその理由について必死に答えを求めようとします。パートナーが自分に言ったことは間違っていると考え、別れるべきではなかったということを正当化しようとします。その思いを家族や友達など周囲の人々に訴え、何故二人が別れなければならなかったのか、懸命に考え続けます。
しかし、苦しみと混乱の中で徐々にはっきりしてくるのは、二人が別れたという冷酷な事実です。
第2段階:否定する
「まさか、そんなはずがない」と、あなたは別れた事実を否定しようとします。自分の置かれている状況を認めるのが苦しいばかりに、あなたは関係の継続を願うという現実的でない望みすら抱きます。
第3段階:交渉する
あなたは、別れを受け入れることを避けるために、何でもしようとします。元パートナーの心を取り戻すために、以前よりも良い恋人になろうとしたり、相手の言うことを聞こうとしたり、二人の関係がいかに良いものであったか強調しようとしたりします。
第4段階:悪化する
苦しみがあまりにも深いがために、あなたは元パートナーに復縁を求めて一時的に苦しみを取り除こうとします。しかし努力が徒労に終わることを知って、余計に落ち込むという、元の悪い状況に逆戻りするのです。
第5段階:怒りを覚える
大切なものを失うという恐怖に打ち勝つために、あなたは怒りの感情を抱き始めます。その怒りは、あなたの元パートナーか、二人の別れた状況か、またはあなた自身に向けられます。しかし幸いなことに、この怒りの感情はあなたを力づけ、喪失感から救い出してくれます。
そして、あなたがもっと良い境遇にあるべきだと思わせてくれます。これはあなたが、別れを受け入れ始めたということの表れでもあるのです。
第6段階:最初の受容
受容というよりは、むしろ降参という状況になります。あなたは、否応なくこの状況を受け入れざるを得ません。あなたは徐々に、あなたの元パートナーは自分と一緒にいるべき相手ではなかったのだと気付くようになります。
そしてようやく、これ以上やり直そうと努力することが自分にとって良くないと理解するようになるのです。
第7段階:希望への軌道修正
受容が進むにつれ、前に進むためには、あなたは壊れゆく関係を一人で再構築できるという信念から、元パートナーなしでもやっていけるという信念へと移行していくことが重要になります。いまやあなたは自分の人生を、自分自身で明るい方向へ向けていくことができるはずです。
元パートナーと距離を置くにつれ、あなたは徐々に希望へと進んでいくことができます。
Lachmannさんは、身体のパーツの切断と同様に、心の一部が切り取られた人は、その部分なしで生きていく方法を学んでいくことになると表現しています。そして、上記のような段階を経るのは、人間が傷ついた心から立ち直るために必要な過程なのだと説明しています。
それらの段階が進むにつれ、あなたは徐々に前向きな力を取り戻し、新しい人生の始まりを受け入れることができるでしょう。
7 Stages of Grieving a Breakup
http://www.psychologytoday.com/blog/me-we/201406/7-stages-grieving-breakup?tr=MostViewed