カフェで「最近の母親ってすぐ子どもにスマホ見せるよねぇ」ワンオペ育児の私にキツい言葉。その時?

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どんなに子どもが可愛くても、辛い時もあるのが子育てですよね。特に、頼れる人がいないワンオペ育児だと辛さに加えて孤独を感じてしまう人も少なくありません。今回は筆者の友人が子育て中に体験したエピソードをお届けします。

ワンオペ育児に疲弊

これは私が幼い息子を育てていた頃のエピソードです。
当時、息子は2歳になったばかり。とても活発な子で目が離せない上に、ほとんど昼寝もしてくれなかったので、朝から晩まで気を抜くことができず、本当に大変な毎日でした。

実家も義実家も遠方で頼れませんでしたし、夫は激務で毎日のように終電帰り……。
息子のことはもちろん可愛いし愛していましたが、当時の私はワンオペ育児の日々にかなり疲弊していました。

子どもと家にいるのが限界

同じことの繰り返しで、代わり映えしない毎日。
気楽に付き合えるママ友もおらず、息子と2人で家にいると孤独を感じてしまい、息が詰まって仕方ありません。

ある時、どうしても家にいるのが辛くなり、私は気分転換に息子を連れて近所のカフェにお茶をしにいくことにしました。

心ない言葉に傷ついてしまい……

とにかくゆっくりコーヒーを飲みたくて、カフェでは「ちょっとだけね」と息子に自分のスマホを渡し、動画を見せておくことに。
嬉しそうにスマホを覗き込む息子を眺めながら、私は久しぶりに少しホッとすることができました。

しかしその時、近くに座っていた中年女性のグループが席を立ちながら、「最近の母親ってすぐ子どもにゲームやらせたりするのよねぇ」「子どもがかわいそう」「私たちの頃はそんなことしてなかった」などと、これ見よがしに言ってきたのです。

「いつもスマホを見せているわけじゃないのに……」と思いつつ何も言い返せず、私は俯いて涙を堪えるしかありませんでした。

同志の言葉に感謝!

しかしその時、私の隣の席に座っていた女性が、「コーヒー飲んでるあいだくらいボーッとしたっていいよねぇ」と苦笑いで話しかけてくれました。

聞くと、その女性も小さい子どもを抱えてワンオペの毎日とのこと。今日は珍しく夫が子どもを見てくれるというので、1人でカフェでお茶しているそうです。

偶然同じ立場の同志に出会えたことで、どんなに励まされたことか!
私たちはそれをきっかけに仲良くなり、連絡を取り合うようになりました。今ではお互いの子どもも高校生になりましたが、定期的に会って親しくしています。

子育てって辛いことも多いですが、たまにこんな素敵な出来事があると、本当に救われますよね。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。