ハイ・クオリティな動画に絵コンテ、さらには「ビデオコンテ」が必要なワケ

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 YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNS向けに、動画制作をする機会が増えていませんか? でも、「なかなか思った通りの動画ができない……」という人もいるかもしれません。そこで今回は、動画を作るときのコツの一つとして、絵コンテを作ってから動画を作成する方法を紹介していきましょう。

■絵コンテとは?

 絵コンテとは、動画やアニメーション制作における設計図のことで、イラストや写真などで動画がどのように展開されていくのかを描き表すものです。CM制作などの現場では当たり前に行われてきましたが、最近ではネット動画においても絵コンテが活用されているようです。

■SNS動画に絵コンテは必要?

 絵コンテといえば昔は手描きが主流でしたが、今ではツールが進化しているため、専用のアプリを利用すれば写真やイラストなども簡単に取り込めるようになっています。

 例えば、絵コンテを手軽にiPadで作れる「DROMI(ドローミ)」では、お絵描きツールのようにイラストを描くことができ、さらに音楽をつけて映像として再生できます。DROMIを手がけるフェンリルの事業責任者とiOS Developer、UIデザイナーを務めるきつねさんは、絵コンテの必要性について次のようにコメントしています。

「動画をイメージ通りに作りたいというときには、絵コンテの作成が重要です。撮影した素材を後から組み合わせるだけでは、ストーリーや構成のある映像作品を作ることは困難です。絵コンテによりストーリーを可視化して全体の流れを明確にすることで、撮影やアニメーションに必要な計画や準備も効率よく進めることができます」

■絵コンテよりビデオコンテがオススメの理由

 そんな絵コンテですが、最近では動画で絵コンテを作る「ビデオコンテ」が当たり前になっているようです。動きがあったほうが絵コンテとしても効果が高まるのだとか。

「文章や静止画だけでは、漫画のように大袈裟な演出になってしまいがち。ビデオコンテなら、画面の構成や時間、音、ちょっとした演技などで十分伝わるところを端的に示すことができます。文章や静止画だけでは説明し過ぎたり、逆に分かりくいものになったりしてしまいますが、ビデオコンテはそれを回避できます」(きつねさん)

■ビデオコンテで一歩先の動画制作を

 これまで動画を作るときに、なんとなくイメージしてすぐに撮影していた人も多いのではないでしょうか。しかし、ストーリーを演出するなら、まずはビデオコンテを作って納得いくものができてから実際に撮影することで、よりクオリティを高めることができそうです。

 ビデオコンテを作れるアプリには、アニメや漫画向けの「World Maker」、有名映画監督が愛用している「Storyboard Pro」などもあるので、ぜひこれらを活用して本格的な動画を作ってみてはいかがでしょうか。