――男性はどうしてそのコミュニティを知ったんですかね?

こいで:たしか、友達に誘われたと言ってました。自分が男としてどれだけイケるのかとか、承認欲求を満たしたくてやっているらしいです。

そして急に「で、今日は僕はどうなるのかな? みんなに“報告”できるかな?」と両腕を頭の後ろに組んでさりげなく聞いてきました。さすがにそれは嫌だったのでごめんなさいと伝え、別れました。

――そうですよね。本当に怖い出会いです。

こいで:はい、一切笑えませんでした。今回の出会いで一番怖かったのが、彼らが罪悪感なしでやっているということでした。

◆身の安全を守るのは最終的には自分

怖いグループLINEのインパクトがあまりに強すぎますが、お話の中でもう一つ、こいでさんが男性に「逆に興味を持った」というところも印象的でした。気持ちの切り替え方が上手な女性だと思います。

今回のような他人の写真を使ったケースは論外としても、「会った時に写真と全然違う」ことはたくさんあると思います。そんな時、「せっかくだし、話してみよう」という発想を持つと、新しい価値観との出会いになるかもしれません。

もちろん、大前提として身の安全を守るのは最終的には自分です。十分すぎるくらい気をつけて、新しい出会いに進んでほしいと思います。

【こいでまほ】
ものまね芸人。コロナ禍でマッチングアプリにハマり、13社に登録して2000人以上マッチし、216人とデート、沢山の経験から自らをマッチングアプリジャーナリストと呼んでいる。ニュースサイト「Sirabee(しらべぇ)」でコラムも連載中。

<取材・文&取材写真/田中亜依>

【田中亜依】
恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。婚活歴10年、婚活に700万円を投資マッチングアプリ結婚相談所、合コンで600人以上の男性と出会い結婚。この経験を生かし、国内最大手結婚相談所にて「また会いたくなるデート方法」などのセミナー講師として活動。公式ホームページ/Twitter:@date_coach_ai/Instagram:@ai_tanaka1019