顔の上に尻が乗ろうが、飼い主は幸せなのである/(C)久川はる

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「愛されたがりの白猫ミコさん」を連載中の久川はる(@hisakawa_haru)さんは、作中に登場する白猫のミコさんと一緒に暮らしている漫画家だ。野良猫だったミコさんを拾って、一緒に暮らし始めてからの毎日をコミックエッセイにして漫画化している。ミコさんとの出会いは、数年前の冬まで遡る。友人宅に遊びに行った際、友人宅の近所で長年野良をやっていたミコさんと久川さんは運命の出会いを果たすのだが、初対面の久川さんに対して、膝乗りをして動かなくなるほど人懐っこい猫だったという。

【漫画】本エピソードを読む

そんな野良の時代から“人間の上”に乗ることが大好きなミコさんだったが、飼い猫になった現在ではどうなったのか…?久川さんに尋ねてみると、「ミコさんの甘えん坊&人間大好きぶりには、飼い始めて数年経った今でも驚くときがあります」と語る。その様子をコミックエッセイにしたのが今回紹介する漫画だ。

膝の上でも腕の上でも、顔の上でも腰の上でも、とにかく「人間の上」に乗るのが大好きなミコさん。それは“好き”を通り越してある種の“執念”を感じるほどだとか!ある日、久川さんが「これなら乗れまい!」と大人げない意地悪をしてみた。その体勢を見たミコさんは、さてどうする…!?このエピソードについて久川さんに話を聞いてみた。

――ミコさんは出会ってすぐに、膝の上に乗ってきたのでしょうか?

最初、猫の鳴き声がしたので友人宅から外に出ると、ミコさんは目が合った途端に駆け寄ってきて、すぐに足にスリスリしてくれました。そして、その1分後には膝に乗ってきてゴロゴロいっていました。しかも全然降りようとしないんです。

――久川さんが餌やおやつを持っていたからというわけではないんですよね?

はい。持っていたわけではありません。ただ野良猫なのでお腹も空いているでしょうし餌をもらいたいというのはもちろんあったのでしょうが、それ以上に「人間に構われたくて仕方ない」という様子でした。

――ミコさんのぬくもりや重みを覚えてしまった久川さんですが、突然ミコさんが人の上に乗ってこない猫になったら…?

考えたことなかったですけど、もし今後、ミコさんが膝に乗ってくれない、腕枕されにも来てくれないってなったら、ちょっと平静を保てる自信はないですね…。いやもう想像しただけでつらいです。万が一にもそんなことにならないように、これからもミコさんとしっかりコミュニケーションをとりながら暮らしていこうと思います!(笑)。

――X(元Twitter)にはかわいいミコさんの写真などが日々アップしていますね。更新頻度を教えてください。

Xでは写真も漫画もほぼ毎日更新しています。InstagramやTikTokもやっているので、ぜひ見ていただけるとうれしいです!

今回紹介した漫画「愛されたがりの白猫ミコさん」はSNSで評判となり、2023年12月14日についに書籍化!現在、好評発売中の話題作だ。これまで久川さんは「ジャンプSQ.」(集英社)や「ジャンプSQ.RISE」(集英社)、「少年ジャンプ+」(集英社)などで少年漫画を描いてきた経歴を持つが、猫が好きすぎるゆえにミコさんを飼ってからの日々を忘れないように漫画化。こまめにSNSにアップしていたところ、それが評判を呼んで書籍として発売する運びとなった。書籍にはミコさんとの出会いのエピソードなどの描き下ろし作品も多数収録しており、ファン垂涎の一冊となっているのでぜひチェックしてみて。

取材協力:久川はる(@hisakawa_haru)