「浮気は本能だから……」は通用しません! 9割以上の脳科学者が回答した事実

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RCL探偵事務所を運営するRCLが「脳科学的観点で見る浮気の傾向」に関する調査を実施しました。

週刊誌やワイドショーなどでたびたび目にする「不倫」「浮気」といったワード。浮気をした芸能人が厳しく非難され、活動を休止するケースも多々見受けられます。一般人の中でも、最愛のパートナーに浮気をされた、あるいは自身が浮気をしてしまったという経験をお持ちの方もいるでしょう。

たとえどんな理由があったとしても、浮気はパートナーに対する背信行為であり、道徳的に許されることではありません。

一方で、浮気をしてしまうのは人間(ヒト)としての本能ともいわれています。では、脳科学的観点から見た場合、人間が浮気するのを止めることは難しいのでしょうか?

そこで今回、RCLは脳科学者を対象に、「脳科学的観点で見る浮気の傾向」に関する調査を実施しました。

■【脳科学的には仕方がない!?】複数の異性を求めるのが先天的なヒトの特徴

はじめに、脳科学的観点から浮気をする心理に関して調査しました。

「脳科学的に見ると、人間(ヒト)は先天的に複数の異性を求めてしまう(=浮気をしてしまう)ものですか?」と質問したところ、9割以上の脳科学者が「はい」(92.9%)と回答。多くの脳科学者が、人間(ヒト)は本能的に浮気をしてしまうものだと考えているようです。

では、人間が1人のパートナーではなく、複数の異性を求めてしまうのはなぜなのでしょうか?

そこで、「なぜ先天的に複数の異性を求めてしまうのでしょうか?(複数回答可)」と質問したところ、「より良い遺伝子を残し繁栄させるため」(50.0%)と回答した人が最も多く、次いで「確実に子孫を繁栄させるため」(47.0%)、「効率的に子孫を繁栄させるため」(39.7%)と続きました。

より良い遺伝子を残し、種として繁栄していくために、人間は複数の異性を求めてしまうと考える脳科学者が多いようです。

また、より確実に、効率良く子孫を残そうとすることも、浮気の先天的要因として挙げられます。人間が浮気するのを防ぐためには、本能と戦わなければならないのかもしれません。

■【先天的要因だけじゃない】浮気してしまう後天的要因

9割以上の脳科学者が、人間は先天的に浮気をする生物だと考えていることがわかりました。優秀な子孫をできるだけ多く残そうとする人間の本能が働き、複数の異性を求めてしまうという浮気の心理があるようです。

一方で、人間が浮気をしてしまうのは、本能だけが原因といえるのでしょうか?

そこで、「浮気をしてしまうのは後天的な要因も関係していますか?」と質問したところ、「大きく関係している」(39.3%)、「ある程度関係している」(45.2%)、「あまり関係していない」(13.1%)、「まったく関係していない」(2.4%)という回答結果となりました。

8割以上の脳科学者が、浮気には後天的な要因も関係すると考えているようです。この結果を見るに、「浮気は人間の本能によるものだから仕方がない」という主張は通用しないかもしれません。

続いて、「どのような後天的要因で浮気をしてしまう可能性が高まりますか?(複数回答可)」と質問したところ、「思春期の環境・人間関係」(45.5%)と回答した人が最も多く、次いで「幼少期の環境・人間関係」(34.7%)、「幼少期の恋愛経験」(33.8%)と続きました。

思春期の環境や人間関係が、後天的な浮気の要因に繋がると考える脳科学者が多いようです。また、幼少期の環境や経験も少なからず影響を及ぼしているという意見も集まりました。個人の成長過程で、「浮気はパートナーを傷つける行為」だと認識することが大切だといえそうです。

■【男性が強いイメージ? 女性が強いイメージ?】脳科学的に見る浮気心の男女差と特徴

ここまでの調査で、浮気には後天的な要因もある、と考える脳科学者が8割以上を占めていることがわかりました。原因が先天的なものであれ、後天的なものであれ、人間が浮気する心理はなかなか消し去れないのかもしれません。

浮気をした、あるいは浮気されたという経験は、性別を問わず誰の身にも起こり得るものです。その中でも、浮気をしやすい傾向に男女差はあるのでしょうか?

そこで、「脳科学的観点では、浮気してしまう心理の強さに男女差はありますか?」と質問したところ、「男性がやや強い」(38.5%)と回答した人が最も多く、次いで「男女に差はない」(37.3%)、「男性がとても強い」(14.7%)、「女性がやや強い」(7.1%)、「女性がとても強い」(2.4%)と続きました。

浮気してしまう心理について、女性よりも男性の方が強いと考える脳科学者が多いようです。「男女に差はない」という回答も4割近く集まりましたが、男性の方が浮気しやすいというイメージが優勢だといえるでしょう。

では、男性と女性それぞれが浮気をしてしまう心理とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?

まず男性の浮気心について、「男性が浮気してしまう心理の特徴を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、「パートナーよりも身体的魅力がある女性を求めたい」(43.7%)と回答した人が最も多く、次いで「パートナーよりも若い女性を求めたい」(42.1%)、「パートナーよりも年上の女性を求めたい」(24.6%)と続きました。

パートナーよりも身体的魅力のある女性に惹かれ、浮気してしまう男性が多いようです。また、パートナーとは異なる年齢層の女性を求める心理も、男性が浮気をする要因であることがわかります。身体や年齢といった女性の見た目が、男性の浮気心を刺激しやすいといえるのかもしれません。

続いて女性の浮気心について、「女性が浮気してしまう心理の特徴を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、「パートナーよりも身体的魅力がある男性を求めたい」(37.3%)と回答した人が最も多く、次いで「パートナーよりも精神的に依存できる男性を求めたい」(36.9%)、「自身のことを認めてくれる男性を求めたい」(26.2%)と続きました。

女性の場合でも、パートナーより身体的魅力のある男性を求めて浮気する傾向が強いようです。一方で、精神的な拠り所を求めて浮気してしまう様子も窺えるところが、男性との違いといえるのではないでしょうか。

ここで、浮気したくなる異性と知り合った時に、人間の脳内ではどのような現象が起こっているのか、脳科学者に詳しく聞いてみました。

◇男女ともにホルモンの分泌から身体的・心理的欲求が高まる!

・男性は若さを、女性は安定を求める(30代/女性/宮城県)
・男性はドーパミンが大量に放出され、女性はオキシトシンが放出される(30代/男性/東京都)
・男性は肉体的な関係を求め、女性は精神的依存を求める(40代/男性/北海道)
・男性はより自分の遺伝子を残したい欲求が高まり、女性はよりその男性の遺伝子を残したい欲求が高まる(50代/男性/埼玉県)

脳科学者によれば、男性も女性も脳内でホルモンが大量に分泌され、身体的欲求が高まるようです。また、特に女性の場合、安定感や依存心といった心理的欲求も湧いてくると考えられます。このような脳内現象によって、浮気を思いとどまる判断ができなくなってしまうのかもしれません。

■【背徳感が快楽をより強める】浮気心を増幅してしまう要因

脳科学者の多くが、浮気をしてしまう心理は男性の方が強いと考えていることがわかりました。また、男性が女性の外見に惹かれやすいのに対し、女性は男性の内面を重視する一面も多々見受けられます。

もし浮気が発覚すれば、パートナーとの信頼関係は崩れ、大切な家族や仕事を失いかねません。リスクが大きいにもかかわらず、なぜ人間は浮気を止めることができないのでしょうか?

そこで、「浮気の快楽を増幅してしまう可能性のある要因を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、「バレないかという緊張感」(50.4%)と回答した人が最も多く、次いで「肉体的・精神的な快楽」(44.4%)、「浮気を禁止する法的・道徳的への背徳感」(37.7%)と続きました。

パートナーにバレるのではないかという緊張感が、かえって浮気を助長する要因となるようです。また、快楽や背徳感に影響され、浮気にのめり込んでしまう可能性が高い様子も窺えます。一時の感情に流されず、「浮気はしない」という意識を大切にしていきたいですね。

■【しかし人間には理性がある】浮気心は抑制できる?

浮気によって緊張感や背徳感が強まり、さらに快楽を求めてしまう可能性があることがわかりました。人間が本能によって浮気をしてしまうなら、“理性”をもってその衝動を抑えられないのでしょうか?

そこで、「脳科学的には、人間(ヒト)が持つ“理性”によって浮気してしまう気持ちを抑えることは可能ですか?」と質問したところ、9割以上の脳科学者が、「十分可能である」(44.8%)、「ある程度は可能である」(50.8%)と回答しました。

脳科学の視点では、人間の持つ“理性”が本能のストッパーになり得るといえます。浮気をすれば自分やパートナーにどのような不幸が訪れるのか、一度想像してみてください。パートナーを傷つけないために、浮気してしまいそうなシーンでは、理性を総動員して本能に打ち勝ちましょう。

■【まとめ】脳科学的には、人は誰もが浮気してしまう可能性があるものの、人間だけが持つ理性で抑えることも可能!

今回の調査で、脳科学的観点から見た浮気の心理が明らかになりました。先天的要因だけでなく、後天的要因も大きく関わっており、また、浮気してしまう心理には男女差もあるようです。

しかし、いかなる理由があっても、浮気は決して許されることではありません。先天的要因、いわば本能の赴くままに浮気をしてしまえば、パートナーを悲しませるばかりか、その他にも多大なリスクが生じます。

同社では、「あらゆる動物の中で、理性を持っているのは人間だけです。もしパートナー以外の異性に惹かれたとしても、道を踏み外してしまわないよう、きちんと自制するようにしてください」と呼びかけています。

■調査概要

「脳科学的観点で見る浮気の傾向」に関する調査

【調査期間】2022年4月22日〜4月25日
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】脳科学者
【調査対象】252人
【モニター提供】ゼネラルリサーチ

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