占星術の厄年!?「サターン・リターン」って?いつ?なにが起こる?
あなたは、「サターン・リターン」という言葉を聞いたことがありますか? 誰もが20代の終わり頃に体験する占星術上の「厄年」です。今回は、サターン・リターンについて解説していきます。
■サターン・リターンとは?
まず、はじめに申し上げておくと、サターン・リターンのサターン(Saturn)は土星のことで、悪魔のサタン(Stan)とは関係ありません。悪魔がやってくるわけではないので、ご安心を。ではどこにサターンがリターンするのかというと、出生時の位置です。土星は1つの星座を約2年半で通過するので、12ハウスを1周するのに約29年かかります。つまり、誰でも29歳前後には生まれたときの位置に土星が戻ってくることになり、これをサターン・リターンと呼ぶのです。
『サターン・リターンとは、土星がホロスコープを1周して出生時の位置に戻る現象のこと』
■サターン・リターンの影響とは?
土星は現実と試練を司る星。サターン・リターンが起こると、現実を直視せざるを得ない状況となり、人によっては退路を断たれるようなことも起こります。見ないようにしてやり過ごしてきたことを突きつけられ、にっちもさっちもいかない感覚を味わうことになるのです。サターン・リターンを占星術上の厄年と位置づけるのはこのためで、誰もが重苦しい時期を過ごすことになるのです。
ただ、悪いことばかりではありません。サターン・リターンで人は自分の人生に自覚的になり、大人の意識を持てるようになるからです。試練が試金石となって、大きく成長できるのですね。サターン・リターンをどう捉え、どう前向きな経験にしていけるか、そこに次の29年間を充実させるカギがあるのです。