生地選びから完成まで、手取り足取り丁寧に指導してくれる/富坂綜絖店

写真拡大

「富坂綜絖店」では、能衣装や京人形などにも使われているきらびやかな西陣織で作る、「富坂綜絖店」のがま口作り体験が好評。がま口に使う西陣織は常時 20から30種そろい、色や柄など同じ物がないのもお値打ち。3代目店主による、軽やかな京言葉での指導も人気の秘密だ。<※情報は関西ウォーカー(2017年11月7日発売号)より>

【写真を見る】袋状に縫われた20から30種の西陣織から好みのものを選ぶ/富坂綜絖店

所要時間は約90〜120分。生地選びから完成まで、手取り足取り丁寧に指導してくれ、完成後にはお茶まで出してくれる!

■ がま口ができるまでの手順をご紹介

<1>袋状に縫われた20から30種の西陣織から好みのものを選ぶ。美しい生地は色も柄も多彩で一つ選ぶのにも迷う。

<2>好みの生地を選んだら、作業開始。京都弁の講師も務める店主が、軽快な京言葉で細かく説明してくれるのも情緒満点。

<3>金具の溝にボンドを適量塗り、塗ったボンドを竹串でまんべんなく広げていく。

<4>ボンドを塗った溝に生地をはめ込んでいく。ひととおりはめたら、たるみがないか店主が入念にチェックしてくれる。

<5>ストッパーになるひもを、竹串で溝に力を入れて差し込む。中央は垂直に押し込み、端の方は角度を付けるのがコツだ。

<6>がま口の両端をペンチで締め、袋に指を入れて表地と裏地が一体となりきれいに膨らむように成型したら、でき上がり!

「生地は30種ぐらいから選べるのでテンションが上がります!細かな作業も丁寧に教えてくれるのでじょうずにできました」と実際に体験したモデルの七海さん。

店は西陣の閑静な一角にある。織機の重要な装置である「綜絖」店として明治44(1911)年創業。

「一度体験していただいたら手順は覚えられるので、自宅でも楽しめます。ご希望の方には、がま口の型紙データも差し上げますよ」と、店主の富坂儀一郎さん。

■体験DATA/料金:がまぐち(1個2000円) 時間:土日10:00〜、13:00〜、16:00〜 ※月曜から金曜(祝日は除く)は16:00〜の1回 所要時間:約90〜120分 予約:要(HPの予約フォームより) ※1週間前まで(3日前までは応相談) 定員2〜6人

■富坂綜絖店<住所:京都市上京区大宮通寺ノ内上ル西入西千本町389 電話: 075-441-2576 時間:10:00〜18:00 休み:不定休 駐車場:なし 交通:JR京都駅より市バス9系統で約25分、堀川寺ノ内から徒歩8分>【関西ウォーカー編集部】(関西ウォーカー・編集部)