自分の肌に合う美容液の見つけ方

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スキンケアは洗顔に始まり、化粧水、クリームで終わる」というのは、美肌作りの常識を超えたもはや定説。となれば「美容液」はどのタイミングで使うのか。なぜどれも高価格なのか。そもそも美容液って何? これまで誰にも聞けなかったスキンケア化粧品の最高峰アイテム、美容液の上手な選び方について伝授します。今まで体感したことのない滑らかで透き通るような美肌に、一歩近づくチャンスです!

■そもそも美容液って何?

雑誌に、ある化粧品が取り上げられ、10年の開発期間をかけて誕生した新成分、なんて書かれていたら、一体どんな化粧品なんだろうと想像が膨らみますよね。そこへ透明感に満ちた艶やかな肌のモデルが心地よさそうな表情をしていたら、その化粧品を手に入れたいと思って当然です。

ところが、その価格が5万円なんて表示されているのを見たとたん、高い! 買えない! と愚痴りたくなるのも理解出来ます。

スキンケア化粧品の中でも美容液は、化粧水や乳液に比べると、ひとつ桁が変わるほど値段が高く、内容量も少なめというのが特徴です。

そもそも美容液とは、「化粧水の持つ潤い補給効果、乳液の持つ保湿効果、クリームの持つ保護効果に、肌悩みに対応した成分を加えて改善を助けるアイテム」で、医薬部外品(化粧品と医薬品の中間に位置)として販売されているものが多く見られます。

形状はとろみのあるジェルやミルクタイプ、最近ではオイル状の保湿力の高いものが人気です。

では次に、なぜ美容液は高価格なのか説明していきます。

■なぜ高価格なのか

独自の美容成分を開発したり、もともと存在している成分でも希少価値が高いものをたくさん配合すると、当然ながらコストがかかります。化粧品は、「商品開発研究と開発工程、肌に触れた時の感触、なじみ方と継続時間、容器や香り」*に至るまで、こだわりだすと莫大な費用がかかり、それが価格に反映されるため、5千円から1万円のものが目立ちます。

化粧品は高ければ高いほど効くと信じている人もいますが、成分の配合を少量にしてコストを抑え、容器をゴージャスにしているというケースもあります。が、それが肌に合えばOK! 有効成分をたっぷり配合した美容液は機能性が高い分、かえって肌の刺激になる場合もありますので、有効成分が多ければ良いというわけでもないのです。まずは百貨店のカウンターで商品の説明を聞き、サンプルやおためしキットから試すことをお勧めします。

■知っておこう! 美容液を選ぶ時のコツ

美容液を選ぶ上で最も大事なことは、「自分が最も改善したい肌悩み」の目的意識をしっかりもつことです。まず、「シワ、シミ、くすみ、たるみ、下まぶたのクマ、乾燥、毛穴の開き」の中で、一番悩んでいることを1つだけ挙げて下さい。それに対応する美容液を購入し、使用するのが基本です。シワもクマも毛穴の開きも改善したい! と欲張ると、成分が刺激となって肌トラブルになりかねないので要注意です。使い方や順番はメーカーによって異なります。

■美容成分と効果

一般的に配合されている美容成分と効果は、次の通りです。ぜひ参考にしてみて下さい。●成分名(表示名例):効果

●ビタミンA(レチノール):抗シワ●ビタミンC(アスコルビン):美白・シミ対策・毛穴の引き締め●ビタミンE(酢酸トコフェロール):血行促進●フルーツ酸(AHA):古い角質、不要な皮脂など毛穴の汚れ除去

■おわりに

二十歳をピークにお肌の老化が始まります。肌の不調を最小限に留めて、いつまでもハリのある色ムラのない肌を目指すなら、美容液が味方になってくれるはずです。

(米村亜希子/ハウコレ)