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 子どもの道路遊びは、近隣トラブルだけでなく、交通事故につながる危険もあります。警察庁によると、2020~2024年に歩行中の交通事故で死亡・重傷となった児童1875人のうち、遊んでいる最中だったケースは332人、17.7%にのぼります。

 子どもが多い地区の小学校では、「道路で遊ぶ子ども」に関する苦情が日常的に寄せられているそうです。

「子どもの声がうるさい」「危ない」「夜勤明けなのに眠れない」などの苦情の中でも、特に多いのが道路でのボール遊びに関するクレームだといいます。

 近隣からの苦情に疲れ切っていると嘆くのは小学生の男の子を2人育てる佐久間千穂さん(仮名・35歳)。その疲れには本人にも納得できない理由があるそうで……。

◆家の前の道路が小学生の溜まり場に
 
「土地問題、というんでしょうかね。

 家を買った時は、こんなトラブルが起こるなんて想像もしていませんでした」

 千穂さんは長男が小学校に上がるタイミングで、実家から程よく近い埼玉に新築戸建てを購入しました。

 敷地は、奥が突き当たりになっている袋小路のような場所。車の通行はほとんどない、静かな環境です。

 そのため、いつの間にか子どもたちにとっては “ボール遊びができる場所”として定着してしまったといいます。

◆ボール遊びをしているのは、うちの子じゃない

 千穂さんの家は、その袋小路のいちばん手前。近隣から見れば「道路で遊ぶ子どもたちのすぐそばにある家」という位置関係です。

「うちにも元気な男の子が2人います。だから道路で遊ぶこと自体はあります。でも、ボール遊びだけは絶対にさせないようにしてきました。人の敷地に入ったり、道路でボールを使って遊ぶのはダメだと、何度も言い聞かせています」

 実は、千穂さんの家の近くには、ボール遊びができる場所がほとんどありません。公園もボール遊びNGなので、ボールが使えるのは小学校が開いている時間の校庭だけなんだそう。

「少しかわいそうだと思いましたが、車も敷地もよその人のもの。今の日本の住宅事情では仕方がないことなんです。うちは夫とも認識を合わせて、“ボールは小学校で”を我が家のルールにしています」

◆「あなたの家の前で、ボール遊びをされると困ります」と手紙が

 ところが、千穂さんの家の前でいつもボール遊びをしているのが、両隣に住む小学1年生と4年生の男の子たち。

「先週も、小学校から電話がきました。『近隣から苦情が入っているので、ボール遊びを止めてください』と。ボール遊びをするのはうちの子じゃないんですけど、家の前でボールを使うとうちに苦情が入るんです。