パタヤで夜遊び中のカワノさん
 20年以上、旅行や仕事などでタイをたびたび訪れ、2024年末にはタイ・パタヤへ移住したライターのカワノアユミさん(40代)。

 原案を務めたコミックエッセイ『タイ移住に挑む、アラフォー崖っぷち女子の苦難』(竹書房)では、自身の経験をもとにした現地でのドタバタ劇を明かしています。

 この記事では本書から一部を紹介。後半では、今では「時間を無駄にしない生活」を過ごしているというカワノさんに“日本脱出”の背景、現地での生活について聞きました。

◆ノマドワーカー向けのビザで本格的に移住

--原案を務めた著作『タイ移住に挑む、アラフォー崖っぷち女子の苦難』では、ご自身の経験談もふんだんに盛り込まれていました。本書を担当された経緯から、教えていただければと思います。

カワノアユミ(以下、カワノ):最初は移住よりもっと深く、現地の文化により迫るテーマで本にしたいと思ったんです。何度もタイへ行くなかで、現地の面白さは感じていました。それを担当編集の方に相談していたところ「現地でのトラブル、ドタバタ劇の方が面白いんじゃないですか?」と言われて、今回の漫画の原案として参加させていただくことになりました。

--もともと、2005年頃より旅行客としてタイには何度も訪問されていたそうですが、本格的に移住されたのはいつからだったのでしょうか?

カワノ:一時帰国もあったので曖昧ではありますが、2024年末に語学学校に入学して約半年間の学生ビザでタイに渡ったのが一つの転機でした。その後は30日のノービザでの滞在期間を挟み、ライターとして「日本にいないと仕事ができない」という取引先もあったので、タイでの仕事を許されていない取引先を整理しました。現地で本格的に暮らせるようになったのは2025年10月で、ノマドワーカー向けの「DTVビザ」を取得して現在に至ります。

◆ノービザの滞在期間で銀行も強制解約

--そもそも、タイへの移住を考えたのはコロナ禍だったと著作で明かしていました。

カワノ:同棲していた彼氏の仕事が忙しくなって帰ってくる時間が減り、独りの時間が増えるにつれて、コロナ禍での仕事減少もあり生活の余裕がなくなってきたんです。コロナ禍で免除されていた税金が一気にのしかかってきて「日本の物価も上がってきたし、住みづらくなってきたな」と考えたときに思い出したのが、タイでした。

 当時、海外ではタイが比較的早くコロナ禍での渡航禁止を解除(2022年10月)して、生活費を考えて実家に戻る選択肢もあったんですが「それならタイに長期で住んでみようか」と思ったんです。