今作出演にあたり、自身も結婚や子育てをしている同級生との違いにハッとさせられることがあると率直にコメントしているのんさん。それでも力強く、「でも進歩した!今、ここにいます」と宣言出来ている。彼女は遥と同じように、自分は何者なのかを何度も作り直してきました。

 俳優、歌手、モデル、芸術家、YouTuber…名前を奪われても、どんな苦難に直面しても、自らの「好き」を貫き、不死鳥のごとく舞いあがってきたのです。

◆「のん」というブランドを育てた意地

 テレビから消えたスターが、自ら切り拓いた場所で実力を証明し、再び地上波の一線級へ返り咲くという、芸能史でも極めて珍しい独立・改名後の完全復活劇。これは、能年玲奈としての成功を取り戻すのではなく、のんという別のブランドを10年近くかけて育てた彼女の意地とプライドの結晶だと思うのです。

 現環境では、おそらく能年玲奈名義でも活動出来そうですが、本名でものんでも、彼女が望む形で活動することが、ありあまる才能をさらに飛躍させることに繋がりそうです。

 デビュー20周年であり、のん10周年でもある今年、主演映画に主演配信ドラマ、全国ツアーと快進撃が止まらない彼女は、地上波に限らずますます引く手あまたになっていくのではないでしょうか。

<文/こじらぶ>

【こじらぶ】
ライター・コラムニスト。上智大学大学院外国語学研究科修了・言語学修士。ドラマ、男性&女性アイドル、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419