画像:のん 公式サイトより
『Tokyo middle 30』(フジテレビ系)で、第2の主人公として人生に迷う35歳のアパレル店長役を演じ、「可愛すぎる」と再注目されているのんさん。かつては朝の連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)で大ブレイクし、能年玲奈名義で国民的ヒロインとして名を馳せました。

 しかし、事務所トラブルにより独立し、のんに改名後は、一部CMを除き地上波の露出がほぼゼロになり、「消えた天才」などのレッテルを貼られることに。芸能界史稀に見るV字回復を遂げている彼女は、いかに14年ぶり地上波ゴールデン・プライム帯ドラマにまで返り咲いたのでしょうか。

◆『あまちゃん』で大ブレイクからの急転直下

 のんさんは、本名でもある能年玲奈として、2006年にファッション誌『nicola』(新潮社)モデルとして芸能界入り。2013年の朝ドラ『あまちゃん』でヒロイン・天野アキ役に抜擢されると、「じぇじぇじぇ」が流行語大賞になるなど社会現象を巻き起こしました。

 弱冠20歳で若手女優の頂点に到達した彼女は、翌年公開の映画『ホットロード』でも日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、活動は順風満帆に見えました。しかし、ここから急転直下の露出消失が始まるのです。

 2016年、旧事務所との契約トラブルで独立し、本名の能年玲奈が使用出来なくなり、芸名をのんに改名。この前後、地上波ドラマ出演が激減し、実質干されたような状態に陥っていました。国民的スターが、わずか数年でテレビから消えるという異例の事態です。

 しかしのんさんは当時、改名について問われても、ポジティブな言葉を返し、発声や演技のレッスンなど、いつでも表現出来る準備を整えていたのです。

◆テレビから離れ、クリエイティブの道を切り開く

 テレビから離れつつも女優として仕事を待つのではなく、活躍する場所をセルフプロデュースしてきたのんさん。自ら代表を務める音楽レーベルを発足し、楽曲発表やライブを敢行。

 また、自身のブランドでは大物アーティストの衣装をアップサイクルしたり、アート作品で個展も開くなど、意思を持ってクリエイティブな道を切り拓きます。

◆声優や映画で認められ、数々の賞に輝く

 一方で、演技の世界でのんさんが大きく再注目されたのが、声優として主演を務めた映画『この世界の片隅に』です。

 柔らかく素朴な語り口調で、戦時中でも健気に生きる女性の生き様をありありと描き、小規模上映から口コミによって興行収入約27億円の大ヒットを記録。同作は国内外で高い評価を受け、のんさん自身もヨコハマ映画祭審査員特別賞など数々の賞を受賞します。