NHK朝ドラ『風、薫る』33歳俳優、まさかのプロボクサーに! 朝ドラ出演中に迎えた異例のデビュー戦
そんな中、9月1日に藤原季節が何とボクサーデビューを果たした。後楽園ホールで行われたデビュー戦は大きな話題だ。是枝裕和監督作『阿修羅のごとく』(Netflix、2025年)でボクサー役を演じたこともある藤原は、2024年にC級プロテストに合格している。
◆藤原季節はなぜボクサーデビューしたのか?
2026年9月1日、後楽園ホールで開催された「DANGANオール4回戦」で、藤原季節がボクサーとしてのデビュー戦を飾った。松村航を相手に敗退したものの、藤原の挑戦が言葉にならないほど大きな感動をもたらしたことは、SNS上で熱気を帯びた反響コメントを見ただけで伝わってくる。
でもなぜ、俳優である藤原がこのタイミングでボクサーデビューしたのか? 所属事務所「オフィス作」の社長・松田美由紀はInstagram上の投稿(9月4日)でこう記した。
「ボクシングの年齢としたらギリギリかもだけど、きっと自分と戦いたかったのか。と想像する」
確かにそうだなと思う。純粋な闘志と情熱が、藤原をリング上の一戦に突き動かしたのかもしれない。
もちろん彼がボクシングに関わるようになるきっかけはあった。2025年1月に配信されたNetflixシリーズ『阿修羅のごとく』で藤原は、ボクサー役を演じ、役作りのため2023年1月に輪島功一ボクシングジムに入会した。
9か月間の練習を経て、ボクシング場面の撮影が後楽園ホールで2日間行われた。
◆ボクサー役は映画俳優の夢
同作第6話で描かれるボクシング場面は、是枝裕和監督が捉えるボクシングの運動感に新鮮味を覚えつつ、リング内に入った手持ちカメラが、激闘の汗を一粒も逃さないよう配慮している。
リングという限定された空間にカメラを置くのか、置かないのか。古今東西、さまざまなボクシング映画が試行錯誤してきた歴史がある。
たとえば、ボクシング映画の金字塔である『レイジング・ブル』(1980年)は、極端な手持ちやスローモーションを駆使してボクサー目線を擬似体験できる作りだった。
逆に、物語の一部にボクシング場面を含むルキノ・ヴィスコンティ監督作『若者のすべて』(1960年)や、“浪速のロッキー”と称された赤井英和主演映画『どついたるねん』(1989年)では、手持ちを排したカメラが、リングを外から客観的に捉えた。

