『ママ友クラッシャー』より


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SNSの中ではきらきらした魅力的な生活を送りながらも、家庭内には誰にも言えない問題を抱えているママインフルエンサーたち…。コミック作品『ママ友クラッシャー』は、フォロワー数や夫の職業などでお互いを格付けし、足を引っ張り合いながら崩壊していく母親たちのコミュニティの様子をスキャンダラスに描いています。

ママ友たちのドロドロした関係性と、ジェットコースターのような急展開。ページをめくる手が止まらないサスペンスタッチのこの作品をご紹介していきます。

■『ママ友クラッシャー』あらすじ

『ママ友クラッシャー』より


『ママ友クラッシャー』より


『ママ友クラッシャー』より


『ママ友クラッシャー』より


主人公の雨宮文月はインフルエンサーを目指す若い母親。料理や美容など様々なジャンルでインフルエンサーとして活躍するママ会に参加していましたが、そこはフォロワー数でヒエラルキーが決まる世界でした。フォロワー数40万人の料理系インフルエンサー・宮内紗理奈がボスママとして君臨し、フォロワーの少ない文月は雑用係のように扱われていました。

『ママ友クラッシャー』より


『ママ友クラッシャー』より


そんなママたちの持ち寄りパーティーには、SNS映えを意識したおしゃれな料理がズラリ。文月がそうと知らずに持参した素朴な手料理は「おばあちゃんのご飯?」「ウケるんだけど」「さすがに映えないから、映らないとこに置いて」「そんなんじゃタグ付けしてもらえないよ」などとバカにされてしまいます。

『ママ友クラッシャー』より


そんな中、ママ会に初めて参加してきたのがシングルマザーの立花美沙緒。フォロワー数500人のファッション系インフルエンサーの美沙緒は、みるみるうちに1万2000人のフォロワーを獲得。謎めいた美沙緒の存在が、ママ会のいびつなバランスを破壊していきます…。

■SNS社会でもがく母親たちを通して描きたかったもの

この作品はインフルエンサーとして活躍するママ友コミュニティの崩壊を描いたものであると同時に、それぞれのキャラクターが自分の家族との向き合い方を見つめ直す物語でもあります。モラハラ夫に仕事を制限されているためにインフルエンサー活動で収入を得ようとする文月、SNSでは仲良し家族を装ってはいるものの実は離婚寸前の紗理奈…。母親たちそれぞれが家庭で抱える苦悩や葛藤が、やがてドミノ倒しのようにママ友コミュニティの崩壊へとつながっていきます。

『ママ友クラッシャー』より


この作品の脚本を手掛けたのは、昨年読売テレビでドラマ化した『#裏アカ教師』の原作なども手掛けた寺田御子さん。そんな寺田さんに、『ママ友クラッシャー』で描きたかったことや本作に込めた想いについて伺いました。

寺田さん「あらゆる生き方や家族の在り方があり、正解はありません。そんな中で『あなたは人生を自由に選んでいける』というメッセージを、この作品には込めました。物語の中に"わたしのような誰か"や、"わたしだったかもしれない誰か"を見つけることで、少しだけ孤独が緩和されるのではと思います。この物語を通して『あなたのようなわたしが、ここにいますよ』と旗を振り続けたいです。忙しい日々の中で、ときにはサプリのように、ときには劇薬のように作用する作品を、これからも描いていけたらと思っています」

『ママ友クラッシャー』より


『ママ友クラッシャー』より


ママ友コミュニティのクラッシュを描いたドロドロした展開。そんな中でも、読み終えた後にどこか救いや希望が残るのは、そんな作者のメッセージが伝わるからかもしれません。

取材=ナツメヤシ子/文=レタスユキ