令和の「学級崩壊」は昔と違う。元小学校教員が語る、“不良が反抗”ではない今どきのクラスの崩れ方
2026年3月に退職し、現在は小学生の二人のお子さんの子育てに奮闘しながら、YouTubeチャンネル「ささT 学級経営と教師の本音」で、学級経営や教師の本音を発信しています。登録者数は19万人、投稿本数は1300本を超え、教育に悩む先生や保護者から支持を集めています。
前編では、1290万回再生(2026年9月現在)を記録した人気ショート動画「先生の1日」から見えてきた、教師という仕事のリアルな大変さや、小学校を退職し、YouTubeや全国の教師、保護者向けの活動に専念することになったきっかけについて聞きました。
◆令和の小学生像、学級崩壊の原因は?
--令和の小学校は、どんなところが昔と比べて大きく変わっているのでしょうか。
ささTさん(以下、ささT):「クラス一丸となって頑張る」ことは、昔と違って薄れてきていると感じます。たとえば、運動会も午前中だけ、得点をつけることもなくなっているので、どうしても熱量が下がります。
ただ、先生の負担はものすごく減りました。私は体育主任として運動会を仕切る立場にいたのですが、16年前は練習時間がすごく長かった。組体操も、4段タワーなど、危険だけどやり遂げると達成感があり、子どもたちや先生のまとまりが強かったと思います。
しかし、先生が考えたことを子どもがやっていただけなのではないかと考えると、果たして正しかったのか。今の運動会では、子どもがやりたいことや、どうやってやるかと自分たちで決めていくことが重視されているので、それも大切だと思います。
--「学級崩壊」のように子どもたちが荒れる理由は、昔と今では変化しているのでしょうか。
ささT:昔は、不良っぽい子たちが荒れているイメージがありましたよね。最近は、先生が子どもとの信頼関係をうまく作れず、子どもが反発するというよりは心が離れてしまっているという学級崩壊の仕方が、高学年では多いと思います。
低学年の場合は、授業中に立ち歩いたり、指示の通らない子がいて、それに流されてしまう子が増えると先生が統率を取れなくなり、学級崩壊のような状態になることがある印象です。
ただ、学級崩壊というのは定義が難しく、常にそういう状態ではなくても、1日の中で子どもたちの統率が取れないことが何度か起きることもあります。
また、現場の先生達が学級崩壊という言葉を使うことはほとんどないんです。「あのクラスは学級崩壊している」と言われると、担任の先生はすごくつらいですから。「あのクラスはなんとかしてあげないといけない」と、連携して対処しようとする先生たちが多いと思います。
