初デートのお会計問題、女性に少し払ってもらうのはアリ?女性側の本音は…
今週のテーマは「マッチング後、一度のデートで次がなかった理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:「何がダメだった?」27歳女とマッチングしたけど、3回目につながらなかったワケ

30歳・外資系投資銀行勤務。肩書もよく、見た目も結構タイプだった琢磨。だからマッチした後すぐに会ったし、ディナーにも行った。
でも実際に食事へ行って、私は悟った。「この人、きっと私ではないんだな」と。
何も悪くないけれど、価値観の相違と言えばいいのだろうか…。
そして何よりも、デートの“支払い問題”でつまずいてしまった。
A1:女性に対して求めるものが大きそうだなとは思った。
アプリで出会った琢磨。向こうから「いいね」が来ていたので、私は彼のプロフィールをくまなくチェックした。
年収も高そうで、身長も高い。雰囲気も素敵だったので会わない理由はなく、こちらから「ありがとう」を送り、マッチした。
簡単なやり取りをした後で、すぐに会うことになった私たち。本当はもう少し話したかったけれど、琢磨の短い文面的に、「この人、メッセージのやり取りとか好きじゃないのかな?」と感じた。
だから琢磨が指定してきてくれた『ジャヌ ラウンジ&ガーデンテラス』で初めて会う時。私はどんな人か知らないからこそ、たくさん話を聞こうと思って挑んだ。

何度訪れても、思わず感嘆の声が漏れる美しい眺め。目の前にある東京タワーに見惚れつつ、席へ案内される。
するとそこには、既に琢磨がいた。
「初めまして、琢磨です」
「初めまして、美和です。すみません、お待たせしちゃいました?」
「いえいえ、全然。僕も先ほど着いたところなので。何飲まれますか?」
私が着いた途端に、座っていたのにわざわざ立ち上がってくれた琢磨。その紳士的な振る舞いに、私は思わず心がキュンとなった。
そして早速、お茶をしながらお互いの探り合いが始まる。
「琢磨さんは、今どちらにお住まいですか?」
「僕は四ツ谷です。勤務地が大手町で」
「金融系でしたっけ?」
「そうです。美和さんは?」
「私は今学大に住んでいて、職場は渋谷です」
琢磨の指に、指輪の痕はついていない。プロフィールには、30歳と書いてあった。カッコよくてスマートな琢磨がどうして独身なのか、少し不思議になる。
「美和さん、ご出身は?」
「私は埼玉です。琢磨さんは?」
「僕は小さい頃、父親の仕事の関係でイギリスにいて。今両親は、神奈川に住んでいます」
「そうなんですね!帰国子女なんだ」
しかし次の発言に、私はなぜか引っかかりを覚えた。
「美和さんは、ずっと日本ですか?」

― 英語くらい、最低限話せないとアウトってことかな。
琢磨くらいのレベルになったら、女性に求める条件も高そうだ。それに勝手なイメージだけれど、周りにはバリバリ働くかっこいい女性がたくさんいそうな気もする。
「そうなんです…。琢磨さんは、やっぱり海外志向のある女性が好きですか?」
ただ琢磨は、あまり気にしてないらしい。
「そこまで気にはしないですね。ちなみに趣味とかありますか?」
「スイーツが好きなので、休日はホテルのカフェ巡りとかよくしています。琢磨さんは?」
「僕はジム通いが趣味といえば趣味になるのかな…。前の彼女には、『ジムに行きすぎ』って怒られましたけど」
ここからしばらく琢磨のジム話が続く。その話が結構面白かったのでニコニコと聞いていると、琢磨のほうから次の約束を提案してきてくれた。
「美和さん、よければもう一度会いませんか?」
「もちろんです。いつにしますか?」
待っている暇はない。“いい”と思ったら、進めるに限る。だから私もすぐに琢磨の誘いに乗った。
「次はディナーでも。来週土曜とかはどうでしょう?好きな店が、神楽坂にあって」
「空いています!いいですね」
そして話が決まったタイミングでお会計となった。
「じゃあ、今日は僕が払っておきますね。とりあえず、また来週末ですね」
そして迎えた翌週のデートで、色々と考えることになる…。
A2:お会計の割合が、モヤっとする。
そして初ディナーの日。琢磨は神楽坂の素敵な和食屋さんを予約してくれていたのに、私は少し遅れてしまった。
慌ててお店の扉を開けると、琢磨はすでに席についており飲み始めていた。
「お待たせしてすみません!!」
「大丈夫ですよ。むしろ、先に1杯頂いてます」
「もちろんです。すみません、遅くなって」
遅刻したのに許してくれた琢磨の優しさにひたすら感謝しながら、デートが始まった。

「今日は、お休みでした?」
「はい。基本的に土日が休みなので。琢磨さんは?」
「僕もです。たまに仕事が入るときもありますが」
「今日も、ジムへ行ってきたんですか?」
「もちろん(笑)」
ここから、再び熱くジムでのトレーニングについて語り出した琢磨。そういう話を聞くのは嫌いではない。
でも毎回、トレーニングの話をされても、正直わからないことも多い。
「じゃあ肩の日、背中の日…と分かれているってことですか?」
「そうなんですよ。同じ部位を連続してトレーニングするよりも、別の部位をやったほうが効果的で」
「私、全然詳しくなくて」
「美和さんは、トレーニングとかしないんですか?」

私が、つまらなさそうな顔をしていたのだろうか。ある程度話すと、何かに気がついたのか、ハッとした表情になった琢磨。慌てて話を変えてきてくれた。
「…って、こんな話で大丈夫ですか?」
「はい、楽しいですよ」
― 楽しいのかな…?
無言が続くわけでもないし、つまらないわけでもない。でもそうかといって、すごく盛り上がるわけでもない。
「ならよかった。せっかくなら、デートっぽい話をしましょう。美和さんのタイプは?」
「優しくて背が高い人が好きです。琢磨さんは?」
しかし彼のタイプを聞いて、私の心はチクリとなる。
「僕は自立した女性が好きです。依存してこない、対等な関係でいられる人がタイプですね」
「対等な関係、ですか」
どちらかと言うと、私は男性に守ってもらいたいタイプだ。
「はい。可愛い系より綺麗系みたいな…何でも合わせてくれる人じゃなくて、自分の意見があって、芯がある人が好きですね」
そして私は綺麗系より可愛い系に入る。
― あれ?私って、全然彼のタイプに当てはまっていなくない?
デート中、目の前にいる相手とは真逆のタイプを言うメリットは何もない。これは遠回しに否定されているとも捉えられる。
そしてこの不安は、お会計時に表れた。
店員さんが持ってきてくれた伝票を見て、私のほうをまっすぐ見てきた琢磨。
「お会計、どうします?3万だから、1万くらいもらってもいいかな?残りは払うので」
― 徴収するの …?
年齢も琢磨が上だし、稼いでいる額も違う。初の夜デートでまさかの支払いを求められるとは思っておらず、驚いてしまう。
― これって、私がナシだからってことかな…。
万が一私が琢磨のタイプに当てはまっていて、すごくピッタリな相性だったら、彼は支払っていたのだろうか。奢ってくれることがすべてではないけれど、そこである程度男性の器量や思いがわかるもの。
それにもし自分が支払うなら、こんな高い感じのお店でなくて良かった。
「この後、どうしますか?」
そしてお店を出て琢磨にそう言われた時、私の頭の中で咄嗟にこう思ってしまった。
― 2軒目も割り勘かな…。
「奢ってもらいたい女性なんて、時代遅れだ」と言う人もいる。でもやっぱり、多少の気持ちは大事だ。しかも初デートくらい、カッコつけてほしい。
そして何より、このデートでお互い「すごく合う!」となっていないことは明白だった。
逃した魚は大きいことはわかっている。
でもここで頑張って払い続け、琢磨の理想とする女性のラインに乗ればいいのかもしれない。けれども現実問題として、今の私にはそこまでの体力も金銭力もない。
いい人だけれど、お互いの価値観や生きている世界が違う…。
悲しいけれど現実問題として微妙に歯車が合わず、私は少し様子をみることにした。
▶【Q】はこちら:「何がダメだった?」27歳女とマッチングしたけど、3回目につながらなかったワケ
▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
▶NEXT:5月17日 土曜更新予定
彼氏としてはいいけれど…

