「生理痛がつらい、、、」でも先輩女性に「生理痛は甘え」と言われ我慢 → 現れた意外な救世主に感謝

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生理の時期になると、生理痛やPMSなどでつらい思いをしている方も少なくないのでは? 今回は知人から聞いた生理痛にまつわるエピソードをご紹介します。女性同士でも生理痛を理解しあえないこともあるようで……?

生理痛を甘えと言う先輩

A子は生理痛が重いタイプ。
A子は事務員として一般企業として働いていて、会社には生理休暇が設けられていました。
生理中は集中力や判断力が落ちるため、A子は生理休暇を取得したいと思っていましたが、気軽に利用できない理由がありました。

それは、先輩女性のB美の存在です。
B美は生理痛がないようで生理休暇を申請しようとすると、「生理痛くらいで大げさ。女を出して甘えてる」と批判してくるのです。
生理の大変さを知っているはずの同性にこう言われると、A子は強く出ることはできません。
自分が後輩ということもあり、A子は我慢しながら働いていました。

生理痛で苦しんでいると

その日、A子は生理中でひどい生理痛に襲われていました。
顔色も良くなく、具合悪そうにしながら、それでもきちんと働いていたA子。
その様子に気づいたB美が声をかけてきました。

B美はA子の体を心配する様子もなく、
「もしかして、生理痛とか? みんな生理中でも我慢して働いてるのに。生理を言い訳にして甘えないでよ」と、同僚たちがいる前で文句を言ってきたのです。
本当に痛みでつらいのに理解してもらえず、悲しくなってしまったA子。
男性社員がいる中で生理中だとバラされたのも恥ずかしく感じ、A子は無言でうつむいてしまいました。

そこに現れたのは

それを聞いて近づいてきたのが、男性上司のC男です。
A子に「大丈夫か? つらいなら休んでいいんだぞ」と声をかけてくれました。
B美はA子に優しい言葉をかけられたのが気に入らなかった様子。
生理痛で休むなんて自己管理ができていない証拠です!」と口を出してきました。

するとC男は「痛みの感じ方には個人差があるだろう。つらいなら休んでもいい」とぴしゃりと一言。
後から知ったことですが、C男の妻は生理痛が重く、そのつらさを教え込まれていたそうなのです。

これ以降、A子の職場では生理休暇が取りやすくなり、より働きやすくなりました。
生理がない男性のほうが生理に理解があるという、ちょっと皮肉な結果になったのです。

生理痛の症状は人によって異なります。
生理痛が軽いB美は大げさだと感じたのかもしれませんが、自分がつらくないからといって「甘えている」と批判するのは配慮に欠けていますよね。
男女を問わず生理に理解を示し、思いやりがある社会になってほしいものです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。