スーパームーン、金星食、皆既月食……2022年の天体ショーまとめ
最近、夜空を眺めたのはいつでしょうか? 満月や月食などは空を見上げるいいきっかけ。来たるべき2022年はどんな天体ショーが繰り広げられるのでしょう。国立天文台の発表から抜粋してご紹介します。
■2022年のスーパームーン
◎7月24日 スーパームーン
スーパームーンとは、月と地球が最も接近した状態で起こる満月のことで、およそ1年に一度起こります。稀に1年に2回(直近では2019年)起こることもありますが、2022年はこの1回のみなのでお見逃しなく。
スーパームーンの日は、月と地球が最も離れているときに比べると、約14%大きく、約30%明るく見えるのだそう。いつもよりも明るく降り注ぐ月光を思いきり浴びたいですね。
ちなみに、この日は山羊座の満月。願い事(アファメーション)をするなら、仕事のことを中心にイメージすると効果的です。ボイドタイムは13時16分〜17時13分です。
■2022年の惑星食
日食や月食はよく聞くけれど、惑星食という言葉は普段あまり耳にしないかもしれません。惑星食とは、主に月が惑星の前を横切り、惑星を隠してしまう現象のこと。いうなれば、日食の他の惑星バージョン。白昼にも見られ、日食や月食と同じように、時間と共に明るさや形の変化が肉眼でも見えるそうです。
占星学的には、日食や月食は天体現象の中でも特にパワーが強く、転機の象徴とされています。このときに起こった変化や起こした行動の影響は、月食は1カ月、日食なら半年先にまで及ぶといわれているんです。
惑星食も、食という特別な現象を伴うからには、普段よりも大きなエネルギーの働きを期待できそう。また、月と惑星の組み合わせは、個人の感情に少なからぬ影響を与えるといわれています。ですから、実際に天体現象の影響を体感することができるのでは。
◎5月27日 金星食
観測できる場所は限られているのですが、この日の日中、南西諸島で金星食が見られます。青空に浮かんだ月に白く輝く金星がすうっと入り込み(潜入)、また出てくる(出現)様子が見られるのだとか。
占星術的に見ると、おひつじ座で起こる金星と月のコンジャンクションは、乙女チックかつ情熱的な心模様をあらわします。甘えたい気持ちが強くなるので、恋はロマンティックな雰囲気に包まれそう。ただ、怠け心や相手への甘えも出やすいため、そこはしっかり理性で調整しましょう。
◎7月21〜22日 火星食
21日深夜から日付をまたいで、月の出の頃に、火星が月の影に隠れる現象が九州と沖縄以外の地域で見られます。東北や北海道では、全過程を見られるそうなので、お住まいの方はちょっと夜ふかしして観測してみては。
占星術において、火星×月の組み合わせは人の心を燃やし、アグレッシブな行動に駆り立てるエネルギーを示します。負けず嫌いになりやすいため、人と衝突しないように注意したいときです。
◎11月8日 皆既月食&天王星食
この日は条件がよく、天気に恵まれれば、全国各地で月食の始まりから終わりまで見えるでしょう。赤く染まる月の妖しい光は1時間半近くも続きます。部分食の開始は18時19分、皆既食の開始は19時17分、最大食の開始は19時59分。
さらにこの日は、皆既月食の最中に天王星食も見られるという、レアな天文現象が起こります。天王星の高度が十分にあるので食としての条件も上々でしょう。東日本では皆既月食が終わる時刻(20時40分前後)に月の左下(時計の8時の位置)から天王星が潜入。21時20分頃、月の下あたり(6時の位置)から出現します。
天王星は地球からの距離が遠く暗い星(約6等級)。なので、普段はなかなか見えませんが、この日は月が目印となって確認しやすいはず。ただ、肉眼ではちょっと厳しいため、双眼鏡や望遠鏡があるとよさそうです。滅多に起こらない天体イベント同士のコラボ、見逃せないですね。
では、このふたつの現象を占星術的に見てみましょう。おうし座の満月+月食パワーに天王星の自由奔放・破天荒パワーがプラスされています。そのため、声の大きい人に振り回されるような出来事があるかもしれません。
感情的になって事故なども起こりやすい運気なので、自衛に努めましょう。一方、過去のつらい出来事を手放して新しい世界を切り開こうとしているときには、大きな味方になってくれる運気でもありますよ。